劇場公開日 2007年6月16日

「絶対に観て下さい、損しませんから」キサラギ フリーダさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0絶対に観て下さい、損しませんから

2007年8月24日

泣ける

笑える

知的

小栗旬、ユースケサンタマリア、ドランクドラゴンの塚地、香川照之、小出恵介というユニークなキャスティングに、ちょっと期待していたのですが、期待通りの面白さでした。
基本的にこの5人によるワンシチュエーションドラマです。
C級アイドルの一周忌にネットのファンサイトで知り合った5人が集まり、自殺だと思われていた事件が、彼らの素性が明らかになるにつれて、二転三転、いや四転五転していくというお話です。
コメディでありながらミステリーでもあり、驚きのトリックによる結末もあり、しっかり感動もさせてくれる贅沢な映画です。
5人の役者さんが皆さんとても良い味を出しています。
特に驚いたのが、小栗旬ってこんな演技が出来たんだという感じです。
ちょっと彼に対する見方が変わりました。
ひとつだけ残念なのは、最後にアイドル自身が出て来てしまった事です。
映画を見て行く中で観客それぞれがこのアイドルに対する自分なりのイメージを作り上げていた筈なので、実際に見せて欲しくなかった人が多いのではないでしょうか。
彼女の歌と一緒に踊る5人のシーンは楽しかったのですが、それでも本人は見せないで欲しかったです。
この点は、スタッフの間でも揉めたと監督さんが話していました。
ちなみにラストに出て来る宍戸錠さんのシーンが謎の終わり方なのですが、
これは、錠、、、、針金、、、ピッキング、、、鍵、、、という意味で、けして続編を意識している訳ではないそうです。

フリーダ