「古沢良太好きならオススメ」キサラギ まるさんの映画レビュー(感想・評価)
古沢良太好きならオススメ
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昔観て楽しかったので、久しぶりに鑑賞。
伏線回収しまくりは古沢良太脚本の真骨頂。
(相棒で脚本書いていたときはキレッキレだった)
初見時とは違った目では観るが、見事な回収ぶりは今でも楽しめた。
まあ、成立させるために設定が甘くなるのは仕方ないのでそこは大目に見る。
あくまで伏線回収作品であってどんでん返しとまではいえない作り。
舞台演出の技法を使っているため舞台が苦手な人には向かないかもしれない。
特に舞台畑で活躍していた小栗旬がまだ映像作品に向けた演技に馴染んでいない。
伏線回収作品が少ない時代のものなので、当時の評判はとても良かったのだが、目新しさもない最近に観た人にはあまり受けないようだ。
再度観て思ったのは、自己紹介で身元を明かさないのが不自然過ぎるので、家元さんとデブっちゃー以外は真実を話していないかもしれない。
デブっちゃーは犯人捜しに必死、ストレスで激痩せしたのに、毎日電話していた幼馴染み?恋人?のやっくんは全く痩せなかった。悲しみ方をみてもあのやっくんは恋人ではないでしょ。
いちご娘さんは最初なぜコソコソしていたのかわからないし、犯人に疑われたら父親っていうよね。
そもそも皆さん、ファンならば関係が自慢できる身分なのに隠し過ぎている時点で怪しい。
リバイバルでラストの評判がすこぶる悪いが、2007年時は続編構想があったと聞いていたので宍戸錠シーンはそのせいだろう。
先の身分隠しの矛盾は続編のためにあえてそうしていたようにみえる。結論が出た後に真実じゃないかも、みたいなセリフがあったし。
が、もう映画化は難しいと思うのでモヤモヤ解消のためにノベライズだけでも出してもらえたら嬉しい。
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