キサラギのレビュー・感想・評価
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さすが古沢良太
アイドルは虚像‼️
D級アイドル如月ミキが自殺して一年が経ち、ファンサイトの常連である五人の男たちが彼女の思い出を語り合おうと集まる。ところが、一人が「彼女は殺されたんだ」と言い出したことで状況が一変する・・・‼️あの名作「十二人の怒れる男」みたいに、部屋から一歩も出ることなく事件を解決するアームチェア・ディテクティブ・ムービーの傑作ですね‼️ひとりのアイドルの死が二転三転していく展開はスリリングだし、五人の人間関係というか立場、ミキとの関係が目まぐるしく変化していく様にはワクワクしながらも爆笑させられ、そしてラストのどこかホッとするカタルシスまで、ヒジョーに密度の濃い1時間50分です‼️五人の役者もそれぞれ見事なんですが、やはり "いちご娘。" の香川照之さんが絶品‼️ラスト、五人の男たちが家庭用プラネタリウムの下、如月ミキに思いを馳せるシーンは、自然と涙が出てきました‼️
次々と
古沢良太好きならオススメ
昔観て楽しかったので、久しぶりに鑑賞。
伏線回収しまくりは古沢良太脚本の真骨頂。
(相棒で脚本書いていたときはキレッキレだった)
初見時とは違った目では観るが、見事な回収ぶりは今でも楽しめた。
まあ、成立させるために設定が甘くなるのは仕方ないのでそこは大目に見る。
あくまで伏線回収作品であってどんでん返しとまではいえない作り。
舞台演出の技法を使っているため舞台が苦手な人には向かないかもしれない。
特に舞台畑で活躍していた小栗旬がまだ映像作品に向けた演技に馴染んでいない。
伏線回収作品が少ない時代のものなので、当時の評判はとても良かったのだが、目新しさもない最近に観た人にはあまり受けないようだ。
再度観て思ったのは、自己紹介で身元を明かさないのが不自然過ぎるので、家元さんとデブっちゃー以外は真実を話していないかもしれない。
デブっちゃーは犯人捜しに必死、ストレスで激痩せしたのに、毎日電話していた幼馴染み?恋人?のやっくんは全く痩せなかった。悲しみ方をみてもあのやっくんは恋人ではないでしょ。
いちご娘さんは最初なぜコソコソしていたのかわからないし、犯人に疑われたら父親っていうよね。
そもそも皆さん、ファンならば関係が自慢できる身分なのに隠し過ぎている時点で怪しい。
リバイバルでラストの評判がすこぶる悪いが、2007年時は続編構想があったと聞いていたので宍戸錠シーンはそのせいだろう。
先の身分隠しの矛盾は続編のためにあえてそうしていたようにみえる。結論が出た後に真実じゃないかも、みたいなセリフがあったし。
が、もう映画化は難しいと思うのでモヤモヤ解消のためにノベライズだけでも出してもらえたら嬉しい。
亡くなったアイドルの一周忌に集まったファンたち。 最初はファン目線...
中盤から加速的に笑えるようになりました
最高の脚本
こういった手口の映画、好きです。
「如月ミキ自分は茜屋日海夏」
偶然と偶像
タイトルは耳にしていたものの未鑑賞だったため、リバイバルにて。
わちゃわちゃした始まりに笑っていたら、オダが如月ミキの死に疑問を呈し、空気は一変。
天候まで空気を読んだ…かと思いきやコメディも続行。
サスガにうるさい(主にスネーク)と思うことはあれど、登場人物が指摘するのでストレスは薄い。
それぞれの正体が明らかになる中で、緊迫と弛緩を繰り返す展開がどっちにオチるかを読ませない。
警察だとバラす時の小栗旬の表情変化は見事。
留守電の真相あたりは特に、先が読めてるのに勿体つけるので少し焦れったい。
「やっくん」も分かり易すぎたなぁ。
それでも細かく撒かれた伏線が繋がっていく気持ちよさはなかなかのもの。
ファンの愛と本物のアイドル性が悲劇を生んだという結末は遣る瀬ないものがある。
星空に映った家元のロッカーも…
小さな違和感や登場人物がみんな記憶力よすぎたりはあるが、非常に完成度の高い密室劇だった。
それだけにエンドロール後のカットは蛇足。
ドラマCD(声優めちゃくちゃ豪華!)での真相もネットで読んだが、これも不要かなぁ。
それだと芝居が不自然になるし、映画版でそこに繋がる伏線を削除した方が綺麗だったのでは。
演者さんを思えば当然映してあげたいが、作品としては如月ミキの顔も最後まで出さない方がよかった。
沢山笑ったが、「もうちょっと何か…」「無職です」「言わない方がよかったですね」のリズムが好き。
皆若い!笑
全く、まさかの展開である
リバイバル上映とも知らず、周りのお客様もそんな方がいらっしゃったのかな。コミカルな展開やセリフにも館内が暖まらない。
しかし、中盤から推しアイドルと五人の男との関係がわかってきて、更にアイドルの自殺にそれぞれが関与していることがわかると、この映画に妙な感覚を覚えてくる。終盤に焼死の理由がわかり五人の男全てが推しアイドルの最期と生活に大きな影響を与えていたことがわかり、パズルが全てはまる。
大磯ロングビーチのビデオ映写によるアイドル顔出しと2周忌の宍戸錠の出演は、要らなかったのでは、と思っているが、他の方のレビューも見てみよう。
五人の男の会話で、歌や演技が下手だとか、世界で俺たちの他にファンはいないだとか、思わず推しアイドルをディスっているのが可笑しい。
10点満点
伏線回収が素晴らしい会話劇
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