「ものすごかった」ボルベール 帰郷 JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
ものすごかった
アルモドバルはどうしてこうも
入り組んだ物語を上手く構成できるのだろう。
私的にかなり飲み込みが難しくて
入り組んでいるように感じるのだが。
いつだって予期せぬ展開を見せられる。
本当に想像もできない。
(結末を知って、冒頭に戻れば、そういうことか、とわかるのだけど)
今作も、
ボケた叔母の死と、娘の父殺しが
こんな形で繋がるなんて思いも寄らなかった。
自分の母親と同じ立場になった娘が、
母親の気持ちを理解していく。
その過程がうまかったし、他の登場人物も
余すことなく、取りこぼさず描き切っていた。
しかし、料理屋の男の件はなんだったんだろう、
あの映画クルーたちはただのモブなのね。
特にお気に入りのキャラクターは、
姉のお友達?の嬢の女性。
あのワゴンで川に行くまでの軽妙な会話。
どちらも必要以上に踏み込まない関係性なのが、
大人でもあるし、信頼の証でも会って、よかったですな。
会話もお洒落だったよ。
「幽霊は泣かないんだから」
それにしても
ペネロペ・クルスのあの神秘的なお顔と瞳はすごい。
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