「日本語の“ひきこもり”が韓国でも使われるようになった・・・」アパートメント kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
日本語の“ひきこもり”が韓国でも使われるようになった・・・
韓国で100万人動員したという、『ボイス』『コックリさん』のアン・ビョンギ監督作品。「世界最恐のノンストップ・グラッジスリラー」などという宣伝文句もついているのですが、“グラッジ”ってなんだ?と思っていたら、ハリウッド版『呪怨』の英語タイトルでした。そういえば、映画で使われていた効果音がトシオの発する歯ぎしりのような音とソックリでした。トシオのボイスにソックリさんということなんですね・・・
特別出演として笛木優子も出演してたりするのですが、地下鉄で自殺を図る女性役だったこともあり、電車に飛び込むのは日本人の特権なのかもしれないと感じてしまいます。“ひきこもり”という裏のテーマや、『呪怨』の効果音、『リング』の映像など、日本の影響がかなり見受けられる映画だったのです。
午後9時56分に同じマンションの住人が自殺する事件が連続する。それを目撃する女性セジン(コ・ソヨン)。ノイローゼ気味となり仕事も辞めてしまうのですが、足の不自由な少女ユヨン(チャン・ヒジン)と仲良くなり、事件を食い止めようと努力する展開となります。そして赤い服を着た髪の長い幽霊(?)の存在、少女にもらったキュービックパズルとマンションの関係、意外な方向へと進むストーリーだったのですが、映像の謎を理解するのに一苦労しました。
幽霊の正体が実は・・・といった展開には驚愕とともに、わずかながらの失笑。怖さよりもフィルム編集の上手さに感心させられるし、もう一人登場する女子高生の存在が謎として残る不可解さ。技術的には完成度が高いのかもしれないけど、ストーリーをもっとスッキリさせてほしかった。
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