「カス映画」HERO(2007) プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
カス映画
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大物政治家に汚職の疑惑がかけられ、アリバイ工作をした。
ある大物御用達の歯科で歯の治療をしていたというもの。
その時間は夜のためビルの通用口から入らなければならない。
そのためその時間帯に通用口を担当していた警備員を買収する。
が、実はこの男はその時間帯に席を外した時間があった。
別の所へ車で行って、殺人を行っていた。
なのでこの男を有罪にすれば大物政治家も挙げられる。
こういう背景で、検察官のキムタクは上層部から立件を強いられる。
んで、自分は汚職事件でなく、一人の男が殺された事件を担当してる、
とかどーでもええことをカッコよくヌカしとったりする。
結局以下に記すようなツッコミ所満載の糞シナリオの中で、
有罪を立証できてヒーローになるレベルの低い検事達。
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いやしかし、このTV局はドラマをよく映画化するなあ。
そして毎回穴だらけの糞シナリオで無理矢理見せ場を作ろうとする。
つまり周囲がバカな事によって主人公を賢く見せようとする。
こんなので騙されるるのは頭の悪い人間だけだと思う。
まず主人公を引き立たせるためのウッカリ者が多過ぎることに笑った。
キムタクを偵察して携帯で報告する時に車の窓開けたままのバカ。
車を廃車にしたのは嘘だって、周囲も見ずに大声で電話して聞かれるバカ。
大物政治家と犯人、共に車を駐車場に止めたとは言っているが、
実はその時間は別の車で埋まり、1つしかスペースが空いてなかった。
どうやって1つのスペースに2台の車を止めたのか?と詰問するキムタク。
ざわめく周囲。検事・キムタクが自分の足を使って調べた情報だった。
・・・これも、初動捜査した警察があまりにもバカとしか言いようがない。
警察は捜査のプロなんやから、普通はそんなミスはせんでしょうに。
このようにバカ達が次々とキムタクを優秀かのように引き立てるが、
何よりもバカだったのは仲間の検事達だろう。
警察が撮った放火現場の数百枚の写真に容疑者が写っていなかったのを確認、
そして今度はその写真に写ってたヤジ馬全員に聞き込みを開始。
もしかしたらヤジ馬が携帯で写真撮ってるかも知れんからやってさ。
アホか?どんだけコストかけるんや?警察の数百枚に写ってないんやで?
普通やったら写ってないと判断して、そんな無駄な事はしない。
・・・でも何と全員見つけ出して話聞いたらしい。一体どうやって??
そしてそれでも写真が見つからなかった時点で、アホ検事がやっと気付いた。
もしかしたら拘束中の放火犯自身が撮ってないか?ってww
調べて見たら、偶然写ってました!・・って、アホかー!最初から気付けや!
そしてアホみたいに10人位で雁首並べてノックも挨拶もなく法廷に乱入。
暇か!数人で行けよ!それと法廷を侮辱するんもええ加減にせえって!
しかも基本的な見落としで時間食いまくりのコイツラに対してキムタク、
良くやってくれた!とか言う。自身のスキルの低さを露呈してもうとるって。
でもバカな視聴者の場合は、これをカッコいいシーンと思うんやろうなあ。
そして検事達の友情と結束みたいなアホみたいな事言うんやろうなあww
ああ、そういや今回も韓国行ってロケしとったわ。
そして韓国に行った事はストーリー上全く意味を持たない。
無意味に観光都市を転々としてた「アマルフィ」を思い出したわ。
ある意味寒くて面白いんやけどね。
でもこんなのを面白いって言う奴が増えるなら、日本に未来はないなあ。