「巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が弱冠35歳で撮ったイタリア近代史を背景にした壮大な大河ドラマ」1900年 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が弱冠35歳で撮ったイタリア近代史を背景にした壮大な大河ドラマ
ハッキリ言って人に薦め難い作品です、とにかく尋常じゃない長尺なのと最後に連ねる理由により、”普通に考えると”ダメな人も多いかと思います
5時間16分と恐らく私の映画鑑賞人生で最も長い長尺作品でしたが、50年近く前の作品ということもあってか、ぶっ飛びの衝撃シーンなど驚愕の演出も随所に登場し退屈しないため、飽きること無く、最後まで完走できる作品です
とは言っても決して軽いノリなわけでもなければ、明るい話でもなくガッツリ来る文芸色の強い話なので、鑑賞には相当なる覚悟が必要かと思います
ただ、ちょうど半々の2時間半づつで2部構成になっているため、昔 映画館でもちょくちょくあったインターミッションの気分でトイレ休憩できました
20世紀初頭から中盤のイタリアが舞台
左翼とファシズムの抗争、農民と地主の階級闘争を背景に同じ年に生まれた地主と小作人という立場が真逆の2人の男の友情と確執を描く壮大なるイタリア叙事詩
主役の2人、地主の家系に生まれたアルフレードをロバート・デ・ニーロさん(当時31歳)、小作人家系に生まれたオルモをジェラルド・ドパルデューさん(当時26歳)が熱演
デ・ニーロさんは舞台がイタリアだし、何となく持った表情と雰囲気が危険な匂いプンプンのマフィアっぽく、所々「ゴッドファーザー PART2」を観ている様な感覚になりました
そして”ぶっ飛び”や”驚愕”のシーンを軽く紹介
・全編まんべんなく、性的描写が多い
通常の男女のSEXだけでなく、3Pもあり
女性のヘア丸出しヌード多々
デ・ニーロさんもドパルデューさんも幼少時代のシーン含め性器モロ出し
・老人が少女に性器を触らせる
・猫を頭突きで殺したり、豚を屠殺し本当にさばく
・ドラッグでハイになる
・牛馬の糞尿ちょくちょく
という文芸パートを凌駕するほどのなかなかの変態っぷりなので、自身が大丈夫かだけでなく、人と観るならその辺をお互い理解の上で観るようにした方がよいかと思います
とにかく35歳でこんなの撮ってしまうベルトリッチ監督のぶっ飛びぶりに圧倒された5時間でした