劇場公開日 1989年10月7日

「【女好き過ぎる初老の男に振り回される女達を描くブラックコメディ。ガスパチョにそんなに睡眠薬を入れては、イケマセン・・。】」神経衰弱ぎりぎりの女たち NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【女好き過ぎる初老の男に振り回される女達を描くブラックコメディ。ガスパチョにそんなに睡眠薬を入れては、イケマセン・・。】

2022年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■同棲中の男・イヴァンに姿を消されたペパ。
 思い出の詰まった家に1人で暮らすことに耐えられなくなった彼女は部屋を貸すことを決意する。
 だがその後自らの妊娠とイヴァンの新恋人の存在を知り、悩みを深くする。
 ある日カップルが部屋を借りたいと訪ねてくるが、それがイヴァンの息子であったことから…。

◆感想

・今や大家のペドロ・アルモドバル監督が、こんなにブラックシュールなコメディを作っていたとは・・。
作風が広いなあ・・。

・電話の描き方も、シニカルで・・。
 ”電話じゃ、真意は伝わらないよ・・。”

<イヴァンの息子の恋人を演じた、ロッシ・デ・パルマの見事な鷲鼻は、矢張り傑出しています。
 浮気症の男に翻弄される女たちの内面を、アルモドバルならではの切り口で表出させたスパイシーな佳作である。>

NOBU