劇場公開日 1937年3月3日

「床上げ二段階段の効果」淑女は何を忘れたか ろーけんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 床上げ二段階段の効果

2025年7月27日
PCから投稿

本来は家の中の格式の差を表すものである。小間使いさんとかと主人とは身分が違うんだという。そういう雰囲気を醸し出すものですね。この映画の中では、それが誰かと、誰かさんの心が完全に一致してない・・このぐらいの不一致な部分があります・・というような印象効果としてとても上手に使われています。
ただ、これもやっぱり一連の作品とテーマとか主題とかがほぼ同じで。これだけ見ると結構な良い作品ですが、やはり飽きますわな。
これのいいところは女優さんですね。私は原節子よりもこっちの女優さんのほうが好みだし。生き生きとしていて、個性的で良かったと思います。さらに、夫婦の**チックで締められており。めい御さんとのニアミス プラトニックラブは「気がついた一部のお客さんと私との内緒のことですよ」・・みたいに上手にまとめられておりますな。後年のシュールに完成された作品群よりもこっちのほうがまろ味があって好みかも。映画の中に流れるテンポ・・ー間ー・・とレンズのボケ具合がまたね。
淑女は何を忘れたか?・・・お酒を飲まない、タバコも吸わない慎ましさを忘れたのか?・・それとも・・

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