「悪ふざけSF」エボリューション odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
悪ふざけSF
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生命の起源の有機物も隕石由来説があるくらいだから進化をなぞる発想は面白い。なにしろジュラシックパークまで手掛けたVFXチームが造っているからクリーチャーは良くできていた。
神話のドラゴンもどきが百貨店を飛び廻るのはまさにジュラシック・ファンタジーだし、ブルドッグ風ETでありながら口はエイリアンそっくりというパロディは上出来でしたね。
ワニモドキのクリーチャーは、ゴルファーが池のワニに襲われたというニュースがあったくらいだからフロリダあたりで受けるくすぐりなのでしょう。
まじめに造ったとしても古典的なクリーチャーものの焼き直しの臭いが強いのでよくあるB級SFに埋没すると思ったのでしょうか、もとはシリアスなSFスリラーだったものをライトマン監督が思い切りコメディに寄せてしまったようです。
リード&ブロックのコンビで笑いを取る構図は往年のゴーストバスターズ路線と同じでしょう。
つまずき芸やガラス戸に体当たり、急所打ちや浣腸もどきなど笑いのセンスが古すぎてどうなんでしょう。クリーチャーものの醍醐味はハラハラドキドキでしょう、気味悪さは有りますが怖さはいまいちでしたね。狙いが多すぎて結果、中途半端に見えてしまったのは残念でした。
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