「娘が不憫」3人の逃亡者 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
娘が不憫
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ドジな素人強盗にプロ中のプロの銀行強盗を絡ませるボケとツッコミの漫才モード、余りのドジぶりに余計なお世話を焼いてしまうのだが落ち着いてみれば絆などないから二人の関係は普通はこれでおしまい、そこでドジな男に不似合いな超可愛いわけありの娘を出して引き止めるプロット。
フランス版のハリウッド・リメイクだが同じ監督が撮るというのも珍しい、それだけフランシス・ベベールのコメディ演出は余人をもって代えがたいという高い評価なのでしょう。確かに演出もありますが俳優も貴重、「奇人たちの晩餐会」はピニョン( ジャック・ヴィルレ)のこじらせぶりが圧巻でした、その点ではマーティン・ショートは微妙かな。それより、問題はプロット、女の子が健気で不憫、情けない大人たちに腹が立ってしまい、まっとうに働いて娘を育てろという思いが先に立って笑うに笑えないコメディでした。犯罪ものに子供を出汁に使うのは反則でしょう。
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