劇場公開日 1985年

三人の女のレビュー・感想・評価

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4.01970年代、米国カリフォルニア州の砂漠にある老人専門の温泉療法を...

2023年9月23日
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鑑賞方法:DVD/BD
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りゃんひさ

3.0「三人の女」の精神世界

2023年9月1日
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鑑賞方法:DVD/BD

主な登場人物であるピンキー、ミリー、ウィリーの三人の女性の精神世界を素材とした作品のようですね。物語がサナトリウム(温泉療養施設)から始まるというのも、それらしさを感じさせるように思います。

最初は「多重人格」の話かとも思ったのですが、どうやら統合失調症を描いた作品のようですね、本作は、ネットの情報なども総合すると。
そう考えると、ピンキーとミリーの出身地が同じで、ミドルネールかま同じで、一方が働くことになると、必然的に他方の社会保険番号を使うことになってしまうことも合点が行くことになります。

精神疾患の多くは患者に病識がないと聞きますが、そんな状況で患者の内面的な心理を描くには、相当な構想力が必要だったと推察します。
本作が統合失調症という疾患の病相を的確に表現するものであるかどうかは、その専門知識を持たない評論子には判断のつきかねるところではありますけれども。
ロバート・アルトマン監督なりのイメージを描いたものであれば、そういう傑出した構想力(空想力)ないしは物語性ということでは、映画作品としての本領を存分に発揮している「映画らしい映画」と評することができるのではないかと思いました。評論子は。

評論子が入っている映画サークルの映画を語る集まりで、語り合いの「お題作品」に選ばれたことから、観ることにした一本でした。

佳作ではあったと思います。

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talkie

3.5観たかった度◎鑑賞後の満足度○ 「ハリウッドの鬼才(奇才?)」という呼び名に違わぬ難解作。どのシーンも意味深で且つ奇怪。仮に三人の女が最初から共謀していたと想定すれば分かりやすいな話なんだけど。

2023年8月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

①『ザ・プレイヤー』『ショートカッツ』『プレタポルテ』が(私には)もう一つだったとしても、『ナッシュビル』が one of the best movie I have ever watched である限り、ロバート・アルトマンは one of the best directors I have ever known である。
②上記四作をはじめとして『ウェディング』『HEALTH 』『ゴスフォード・パーク』等群像劇の名手として有名であり且つポール・トーマス・アンダーソン等が多大な影響を受けた監督さんであるが、時たまけったいな映画も撮る監督さんである。
③『ナッシュビル』で惚れ込んだ後、その後に作られた本作も観たかったが(当時観ていたら、その分からなさに、逆にがっかりしていたかも)観れず、46年越しの夢叶うである。
④多分ちょっと変わった映画に違いない、というのは主役を見ればわかる。
三人目のジャニス・ルールという人はよく知らないが、先ずは当時アルトマンの秘蔵っ子と言われていたシェリー・デュバル。一般的には『シャイニング』の奥さん役が最も知られているだろうが、見るからにユニークな女優さんである。
続いて前年に『キャリー』でブレイクしたシシー・スペイセク。当時は正に、不思議ちゃんを演じさせるならこの人、っていう女優さん。
この二人の共演だから普通の映画ではないな、という匂いは同時からプンプン。
⑤シェリー・デュバル演じるミリーは高齢者ディケアセンターで働く介護士さん。
有能で料理上手(段取りが良い)で部屋もキレイ(片付けられる女)。
しかし同僚や同じアパートに住む住人からは敬遠されているよう。確かに行動が男探し丸分かりだし、聞いてもいないし聞かれてもいないのにいつまでも一人で喋っていたり話かけてきたり。いわゆるウザイ女ではある。
でも後々の言動・行動からすると結構お人好しで善良な性格のようだ。
⑥シシー・スペイセク演じるピンキーはパッと見は田舎から出てきた純朴そうな女の子。しかし、シシー・スペイセクが演じるからにはどこか変わったところがあるんだろうとの予感。
新人指導担当になったミリーに馴れ馴れしく近づき、チャッカリ同居人になってしまう。
ここまでは知る人のいない土地に来た寂しい女の子が仲良くしてくれる同僚に付きまとうというよくある話に思えるが、やがてピンキーはだんだん不穏な一面を見せだしはじめる。

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もーさん