「打たれ強さ」シンデレラマン everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
打たれ強さ
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大恐慌時代の世相がよく描かれていて勉強になりました。
かつては名の知れたボクサーだったJimが、家族離散を回避したい一心で、恥も外聞も無く、電気代のために知人に頭を下げて回り、福祉の世話になり、空腹のまま文字通り命懸けでリングに戻る姿は、ボクサーのイメージとは程遠く、ひたすら家族を養うために戦う子煩悩で愛妻家のパパでした。むしろ勝敗に拘ることが出来るのは、スポーツマンとして幸運なことなんだとも思えました。
リングでは、殴られても殴られても、とにかく倒れない、しぶといほどの打たれ強さを見せるボクサーという感じでした。
勝つに越したことないけれど、負けても生きて帰れ、取り敢えず生きて帰ってくれ…と奥さんと一緒に祈りながら観ていました。家族は生きた心地がしない職業ですね。
日雇いの仕事が思いのほか左手のトレーニングになっていたというのがリアルロッキー的です。誠実な人柄から人望も厚いのか、仲の良い家族、キレ者かつ思いやりのあるマネージャーに囲まれ、お財布事情以外は恵まれている方だなと思いました。
娘役の女の子が可愛かった。
Sara役は、Jimの実の孫娘だそうです。
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