さらば青春の光のレビュー・感想・評価
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仲間が急に態度変えすぎ
好きない映画なのだが唯一解せないのは、ブライトンの事件前まで親密だったステフ始め主人公の仲間たちが急に手のひら返したように冷たくなったこと。「急にどうした?笑」ってくらい態度が180度変わってて見るたびに毎回驚く。
刹那的享楽に走る青春への回顧と鎮魂歌
何と惨めな青春だろう。こんなに生きて行くことの虚しさを見せつけられたのは、生まれて初めての経験である。今までも残酷で悲劇的でやりきれない青春映画をいくらでも観てきているのに、この作品の主人公を観て最も救われない若者ではないか、と唖然とした。日本題名から受けるセンチメンタルな感傷はない。刹那的な恋愛、友情、憧憬、対立と、最後の挫折の映画。当時のファッションや派手なデコレーションのスクーターでのドライブなどの映像としての面白さ、ゲスト出演のスティングの役者振りもあるが、全てはラストシーンで消え失せてしまった。そんな青春の回顧と鎮魂歌なのだろう。脚本・演出には感心することなく鑑賞したが、映画のインパクトは強烈だった。 1980年 4月25日 銀座文化2
ジミーはモッズの中でも落ちこぼれ
ザ・フーが全面的に音楽をバックアップしてるので、モッズの彼らの信奉する音楽がそっち系統だと思っていたけど、なんだか違うような。やっぱりベスパを中心としたスクーターとミリタリーコートのファッションが原型だったんだな。 ジミーの性格もキレやすく、ドラッグ飲みすぎ、仲間を見捨てるといったところに全く共感できず、薬局に盗みに入るなんてのも廃人に近いやん。つるんでる奴も平気で仲間を見捨てるし、結局はファッションで目立とうと、女を引きつけようとしてるだけ。敵対するグループ、ロッカーの方がまだマシな気がした。 それでも何に対しての怒りなのか?ロクな仕事がないことに対して?その後のパンクロックムーブメントには訴えることがビンビンに伝わってきただけに、単なる大人になりきれない青年たちの物語でしかなかった気もする。 60年代のサブカルチャーも理解できたし、暴動や疾走感の映像は良かったし、ラストの崖のシーンも秀逸だっただけに主人公が残念すぎた。音楽を楽しむならザ・フーの「四重人格」を聴けばいいだけだし、楽しむのなら“さらば青春の光”のコントを見ていた方がいい・・・とりあえず、スティングで加点。
40周年デジタルリマスター上映
リバイバル上映にして初鑑賞 これがあの有名な「さらば青春の光」か(この邦題なんでしょうね?) お話しはさっぱり面白くなかったですw若い時に見たほうがよかったかな? ザ・フーのアルバム「四重人格」を元にしているそうで、こちらも未聴なので聴いてみます
作られるべき時代に作られた映画。観るべき時代に観た映画。
何度も何度も観た映画ですが、ビッグスクリーンで観るのは久しぶり。当然、同世代のおっちゃん、おばちゃんがあちこちで熱く色々とレビューしているので僕のレビューなんてどうでもいいかなと(笑)。むしろ今の若者がどんな感想を抱いたのか気になって様々なレビューを見ると、意外とジミーへの共感が多数寄せられていた。でも、芸人の映画かと思った(笑)とか、当時のカルチャーがピンとこないとか、The Who の音楽が後付けっぽい(爆笑)とか、まぁそうだよな、時代は2019年だから判らないこと、理解できないこといっぱいあるさと感じたり。でも一方で既に斜陽国家だったイギリスのなんともし難い停滞した社会情勢と今の日本が同じじゃんと分析する若者もいた。僕ら世代としては、作られるべき時代に作られた映画で、観るべき時代に観た映画だったと思う。まさか2019年に街の映画館で観られるとは思わなかったから、そういう意味において、おっちゃんは嬉しいのだ。
"We are the Mods!!"
高校生の時にレンタルで観た本作を映画館で、しかもシネマートのデカいスクリーンで鑑賞!! ジーン・ヴィンセントの"Be-Bop-A-Lula"を口遊むロッカーズが「SCUM スカム」の主人公だった驚き、チョイ役でフィル・ダニエルズも出ていたし、J・ニコルソンの相棒も「ディパーテッド」で演じていたレイ・ウィンストン。 大人になれない、なりきれない、自己中で考え方も幼い、性格の悪さが際立つジミーには正直イライラさせられるが、ステフの最初の彼氏の大人びた態度より、カリスマ性抜群なスティング演じるエースより、誰よりもモッズで格好よく映える姿でキマっているのは、ジミーでありフィル・ダニエルズであろう。 ジミー役をジョニー・ロットンって話があったのには、驚かされた!? ラストのシーンがオープニングへ、メッセンジャーボーイの青春を終わらせる行動はベルボーイにとっては最大の迷惑行為でしかない!? あぁ、、ジミーよ永遠に。。。。
1979年ベストムービー!⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️✨
久しぶりに劇場で観た。…で、思い出した… …20代の頃、この映画を観て、なんか知らんが、変な確信をした… …そんな昔の自分を、まざまざと思い出してしまった。 …なんか知らんけど、 …うれし、悲し…(笑) *モッズは、マーチンは履かない…ペイズリー柄なんて着ない…時代がちゃいますから… 色々と勉強になります(笑)
本作の内容を一言で表現仕切った見事な邦題
誰しもが経験する青春の一駒 ただロンドンのこの世代は特に歴史に名前が残った この世代は団塊で数が多かった為にその集団の中で目立つにはエキセントリックな行動に走らなければならない、そしてその集団自体もそのような行動を取る、いわば集団ヒステリーといえる モッズ 1964年ビートルズがスターとなる頃のロンドンの若者風俗だったからこそ、このように映画になり緑のコート、スクーター、3つボタンの細身のスーツが象徴する記号となった そこに意味はない その時代の青春の輝きを記憶するただのファッションアイテムに最早過ぎない しかしそのスタイルは21世紀の現代にまで影響を未だに及ぼす力を持っていたのだ 日本でもテレビの探偵物語の松田優作のスタイル、スクーターはそのものを真似ている 本作もその起源を映像として当時がどうであったのかを残酷なまでにその無軌道さ、空疎さを描いてみせる その熱情、その有り様を活写しているところに本作の意義はあるのだ 風俗をみせること自体に意味があるのだ 物語に意味はない あまりに甘い考え、親に甘えているだけの子供が駄々をこねているだけの物語に過ぎない そんなものに何の意味もメッセージもない 逆にそれがメッセージと言える いくら突っ張ったところでラストシーンの様に、ドーバー海峡に臨む断崖で行き詰まるだけだ いつまでも走り続けようと断崖に沿って走り続けても何の進展が有るわけもない カッコよく断崖に向かって走り断崖に飛び込んで青春に殉じる? ドーバー海峡の海はキラキラと輝く青春の象徴だ しかし遥か下の岩場に落ちたのはスクーターだけではないか 彼は命が惜しかったのだ 彼は青春に殉じることなく別れを告げたのだ つまり大人になったのだ 落ちたスクーターは憧れのエースのものだ 彼はベルボーイとして大人になっていた 彼はエースの青春を奪い消し去りたかったのだ 大人と青春を両立させる彼をゆるせなかったのだ さらば青春の光 本作の内容を一言で表現仕切った見事な邦題だと思う
The Whoの曲は良かったが…
芸人のコンビ名の由来にもなっていて、かなり前から気になっていた本作。 The Whoの同名のロックオペラを原作として、一人の青年がモッズに明け暮れ、徐々に現実から逃避していく物語。 確かに青春時代の何か一つのことに夢中になる様子を描いているが、日本人である自分にはその当時のイギリスのカルチャーってものがすんなり入ってこなかった。何かそこにかっこよさとか、オシャレな要素があったら魅力に感じるのだが… The Whoの曲は好きなので良かったが、本作にマッチしていたかは微妙な気がした。もうちょっとしっとりした曲の方が描写にマッチした気がした。 ラストシーンは良かった。
全く共感出来なかった。
う~ん?確かにイギリス感はそこそこ良い感じだけどほとんどミュージックビデオみたいな映画で内容も後付けって感じでした。 ステング、ベスパを除けばかったるい映画でケンカのシーンもコメディかなぐらい迫力は無いしヒロインの女は秒単位で男を変えるは。半端ないビッチ女で若者の恋とは程遠い。主人公もオーラが全くないし。ステングの方がオーラ有りまくりだし(笑)
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