夜になるまえにのレビュー・感想・評価
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夜明け前のセレスティーノ
レイナルド・アレナスの自伝をもとに1990年に47歳で死ぬまでを描いた作品。 1959年のキューバ革命とその後のカストロ政権あたりがおもなところ。迫害、逃亡、獄中生活。芸術家や作家は独裁者の敵。なんてことない作品でも体制批判にみなされる。 ゲイで文筆家のレイナルドは目をつけられる。ターゲットを罠に嵌める集団を用意して冤罪で閉じ込めるみたいなやり口。海で凧持ってた子供たちもグル。警察に助けを求めるように仕向けて同性愛で逮捕。刑務所というよりは反体制者用の強制収容所みたいな。 囚人の間でレイナルドが作家であるという事が広まって手紙の代筆を頼まれるようになり、その見返りでもらったタバコを貯めてペンや原稿用紙を調達しまた作家活動を始める。もちろん出版できない。書いた原稿を運び屋ボンボンというオカマに刑務所外に出してもらうのだけど、これがジョニーデップ。尻の穴から入れて直腸に隠した原稿が大量でありえない量だった。2役演じていて、次の登場シーンが政府の役人ピクトル中尉で、自分の股間さわさわしながらレイナルドに反省文を書かせようとする。レイナルドも妄想で股間に顔をあてて幸せそうな表情するのとかか、ジョニーデップのとこだけ妙におかしい。 シュナーベル監督の映像とバビエルバルデムの最高の演技。傑作。
好き嫌いありそう
私はキューバ革命やゲイものが嫌いじゃないので、それなりに観入れましたが ジョニデが目当てで見ようと思ってる人にはきつい内容かもしれません。 バルデム氏好きな方なら、彼の演技の凄さを再確認できると思います。 主人公の妄想(詩的なナレーションと映像)と現実(実写もある)が ごっちゃになるシーンもあるので、見てて混乱するかもしれません。 ラストは切ないというか辛い。
うぅーん、入り込めなかった
ジョニーデップが出てるし、前評判の高さから楽しみにしてDVDを見ましたが…ちょっと入り込めませんでした。キューバ革命のを違う側面から捉えているとは思いましたが、、弾圧、亡命など緊張感がいまいち伝わってきませんでした。残念ながら、このスコアをつけています。きっと、キューバの革命史を深く理解されている方などは、興味深く楽しめられるのかなと思いました。
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