「なんか心に残らない」コラテラル・ダメージ 77さんの映画レビュー(感想・評価)
なんか心に残らない
911後というのが少なからず評価に影響するのはやむを得ないしタイミングの悪さは本当に気の毒に思うけど、もし911前に公開されていても誰が得するのかよくわからない映画でした。
ああいうテロとか仕方のない犠牲という興味深い切り口なのにそこはあんまり掘り下げずどこかで見たことあるようなシーンの繋ぎ合わせで、目の付け所(タイトルも好き。いい言葉ではないけど響きも好きw)がいいだけにかなり期待ハズレで勿体ないと思いました。
私がTV放送はよっぽど面白くないと集中できないのもあるんですがなーんか引き込まれないんですよね…(´・ω・`) もう一回DVDで見直すかってなれないし。
アメリカ上げアクションがやりたかったならこの題材にしなくてもというか。コロンビアの一般人からしたら気分良くはないであろう結構冒険しなきゃいけない話(そうでもないのかな?)をわざわざ作ったのなら深みは残してほしかったな〜。
ただ単にシュワちゃん無双が見たい人には物足りないだろうし、その割にはテロと一人で戦って無傷ってwってなるしw
最後に押し付けがましく言葉で説明したりせず真っ先に子供を抱きしめてくれたのが唯一の救いです。あのシーンの有無で大分印象が違います。
自分を見捨てた親、その親を殺した男…ブルーアーと彼のその後が気になります。
それにしても(役柄が大きいんだろうけど)シュワちゃんってこんな顔だっけ。
フランチェスカ・ネリ綺麗だった〜。
でも一番いいお芝居してたのはジョン・レグザイモ。話の内容はすぐ忘れちゃいそうだけどトラックの下に張り付いてるシュワちゃんを虚ろな目で見てるシーンだけはずっと覚えていられそうです。
牢獄シーンでふと英語が母国語(じゃなくてもごくごく身近)ってやっぱり大きいなあと思いました。
例えば田舎のおばちゃんとかが隣人と話すような感覚で隣国の人と話せるって島国日本ではなかなかないことですもんね。
歴史に“もし”なんてないんですが日本の公用語が最初から英語だったらどうなっていたんだろうと映画中に考えてしまいましたw