劇場公開日 2005年9月3日

「主演2人は素晴らしかった」NANA wutangさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5主演2人は素晴らしかった

2025年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

漫画の実写映画化という非常に困難な課題において、目的通り見事な興行成績を残した作品だと言われればそれに異論はない。

漫画を実写化するという難しい取り組みにおいて、上手くいっている部分も多々あった。
例えばブラスト/トラネスそれぞれのオリジナルソングは原作を知る人々の期待を超えるものだったと思う。
例えば主人公2人は原作以上にリアルな人物像が描けていたと思う。
ハチは原作だとややもすると凄く良い子にも見えてしまう角度があって、周囲が何故あんなにイライラしてるのか捉えづらい気もするのだが、宮崎あおいが演じたハチは本当にウザくて、演出と演技が上手くいっていたと思う。
ナナは実在できないタイプの人物像であるはずが、それを中島美嘉がこれ以上ないリアリティを感じさせる演技を見せていたと思う。

ただ、映画として見ればクオリティが全般的に高かったかといえば真逆だった。
主演以外のバンドマン達の数名は、全く役にハマっていなかったと感じた。そもそもキャスティングの段階で役にフィットする役者を選んでいるようにも見えない。
身につけているアクセサリーや衣装、仕草やセリフとその言い方まで含めて「そんなわけないだろ」と感じながら鑑賞することになり、私にとって面白い映画ではなかった。

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wutang