「事前にストーリーを読んでいないと置いてけぼりになります」ヴィレッジ 声帯切村(コエキリムラ) しんかまぼこさんの映画レビュー(感想・評価)
事前にストーリーを読んでいないと置いてけぼりになります
カップルが謎の集団に拉致され、女性が負傷した状態で拘束されているところへ、どこからともなく黒い謎の生物が現れる──事前情報なしで観ると、意味のわからないシーンから物語が始まります。登場人物達は声帯を切られているため声は出せないものの、口笛や口呼吸の音は普通に出るので、「クワイエット・プレイス」のような“音を立ててはいけない世界”を想像すると肩透かしを食らいます。
主人公であるアズラエルは脚を刺されても、車に乗ったまま壁に突っ込んでも平然としており、まったく緊張感がありません。集落の人々も何度も銃や刃物で襲ってくるものの、毎回なぜか主人公の目の前に武器を捨てて肉弾戦に持ち込んでくるため、「返り討ちにしてください」と言っているようで非常に馬鹿馬鹿しく、ストレスを感じました。
森に潜む“何か”は、おそらくエンドロールで「burnt man」と紹介されていた存在だと思うのですが、なぜ血や音に反応して人を捕食するのかは最後までわかりませんでした。
補足:
・原題の『Azrael』は「死の天使」を意味する名称なので、宗教が関係する内容だとわかります。しかし邦題が『声帯切村』になってしまったせいで、宗教要素がある作品だと気づきにくく、事前に知っていたらスルーした作品かもしれません。
・全編セリフなしをウリにしているものの、途中で登場した集落外の男性が話していた言葉は何だったのでしょうか。字幕も出なかったので、「声を失った集落の人々には理解できない言語である」という表現だったのかもしれませんが、意図が伝わりづらく感じました。
コメントする
