「悲願なるか?マーティン・スコセッシ」ディパーテッド 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
悲願なるか?マーティン・スコセッシ
香港映画『インファナル・アフェア』のハリウッド版リメイク。ただ、本家の方とは、結末が大きく異なっています。リメイク作品と言うと、二番煎じ的な印象があったりしますが、この作品には当てはまりません。確かに、モチーフ・大きな筋は、元の作品をプロットしていますが、こちらはこちらで一つの立派な作品として出来上がっています。
レオナルド・ディカプリオからジャック・ニコルソン、マーティン・シーンと、大物俳優が続出。ジャック・ニコルソンの乱れた髪で演じるマフィアのボスが凄いです。それと、ディカプリオの眉間にしわを寄せた表情が、何とも言えないですね。
結末に向かって緊張感が高まっていくのですが、「一体どういう風に終わるんだろう?」と思い始めた頃に、物語が大きく動きます。ネタばれになるので詳しくは記しませんが、それにしても、そう言う風になるとはねぇと言うのが正直な感想です。元々の『インファナル・アフィア』の様に潜入刑事のディカプリオは死んでしまうんですが、そのあっけない死に方にビックリ。そして、その後、残された警察に潜入したマフィアのマット・デイモンのその後にも注目です。それと、マフィアのボス、ジャック・ニコルソンがどうなるかと言うのも必見です。こちらも、「えーっ!」と言う感じです。
152分と、2時間半以上の長い映画ですが、見た後の満足感はたっぷり。でも、やっぱり、ちょっと長いかな。アカデミー委員会に嫌われているマーティン・スコセッシですが、果たして今年は・・・。
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