THE END(ジ・エンド)のレビュー・感想・評価
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観念的ディストピアミュージカル
舞台は世界終焉後のシェルター、スタイルはミュージカル、いくらでも引き出しを作れそうな設定。
出演はティルダ・スウィントン、ジョージ・マッケイ、マイケル・シャノンとくせ者演技派が揃っていて期待しない訳にはいきません。
結果は残念ながら...
内容が観念的で、べルイマンやテネシー・ウィリアムズの精神的会話劇を観ているみたいでした。陰鬱な後半は核戦争を描いたスタンリー・クレイマーの「渚にて」を思い出しました。
登場人物が皆過去の秘密や贖罪の念を持っているようなのですが、なにせ会話や独白、歌声での説明なので頭に入ってきにくいです。ディストピアなので仕方がないんですが、このペースでの2時間半はちょっと集中しにくい。
新しい生命の誕生でラストにほのかな希望があるように見えましたが、実際にはこれまでの繰り返しになるだけでしょう。なにせタイトルがジ・エンドなのですから。
ティルダの歌唱(鳥の声まねも)が聴けるは特典ですが、それ以上のものはありませんでした。
誰もが罪悪感を抱え、赦しを求めている、が、癒しは訪れるか?、。
長いのにずっとティルダ・スウィントンの表情から目を離せなくて、歌い出す時も、一寸躊躇してから、表情緩んで歌い出す、それは心の本音か、それとも願望でしかないのか。
エンディングは背中しか見えない、この先のティルダ・スウィントンの表情を観てみたい。
以下ネタバレ注意⚠️
何故唐突にミュージカルが挿入されるのか?
上映後の監督のレクチャーで分かりました。
あ、そうだったのか。
美しく歌い上げるミュージカルは歌う側にも鑑賞する側にも現実逃避の快感をもたらす。
「ジ・エンド」の意味は、罪悪感は赦されたのか?癒されたのか?
未来は分からないが、取り敢えず信頼で幸せを感じて生き抜こうと。
登場人物にも、鑑賞する側にも、「ジ・エンド」の意味は委ねられてると感じました。
期待度◎鑑賞後の満足度○ ○○を捨てた人達が人類が終末(だから「THE END」)に新しい○○を作る皮肉な○○○○○。でも「THE END」は最後ではなく「In the End」のENDなのかも。
①ミュージカルとは知らずに観たので、冒頭はまるで『サウンド・オブ・ミュージック』みたい、と思っていたら、ジュリー・アンドリースではなくて歌い出したのはティルダ・スウィントン。で、これはミュージックだとわかった次第。
黄金期のMGMミュージカルの様にフランク・シナトラ/ジーン・ケリーみたいなダンスシーンも出てきます(ずっと下手だけど)。
②現代の最も傑出した女優の一人であるティルダ・スウィントン出演作ということで観た本作。
演技だけでなく歌も歌えるとは(すごく上手いわけではないけれども)。
他のキャストも後から加わった女の子を除けば過去に曰くありげな人物をそれぞれ好演。なぜ彼らが一緒にいるのかも説明がないので推理・想像するしかない。
地下壕で生まれ育ち地上の生活を知らない息子をも難役だがジョージ・マッケイはさすが英国の俳優らしく(一般的に言ってアメリカの俳優より演技が上手い)好演。ただ、役より少し年齢がいっているけど…
③ミュージカルて歌われる鵜とは基本
この監督作品は観たことがないけれども演出はしっかりしている。
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