THE END(ジ・エンド)のレビュー・感想・評価
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一つのフィクション上の試みとしては興味深い
映画史に残る二つのドキュメンタリーで名を残したジョシュア・オッペンハイマー。彼が挑む初フィクションがよりによってミュージカルという形態だったことは、私の中で驚き共に一つの納得を生んだ。というのも、従来の彼のドキュメンタリーも、被写体が現実の枠内でフィクション性を帯びて役を演じることで変容していく構造を有していたから。人はジャンルを越境することで思いがけず無防備になる。その過程で深層に秘めていた想いが溢れ、それに気づき、意識的に向き合う中で、少しずつ変位を遂げていく。もしかすると今回の試みも、オッペンハイマーがこれまで経てきた手法をフィクション上で実践しようとする狙いがあったのかもしれない。正直、作品としてうまくまとまっているかどうかは微妙なところ。2時間半は永遠に等しく、その苦心の意図は観客になかなか伝わりづらい。だが、一つの実験劇場としてフィクションの可能性を指し示したことは間違いない。
ティルダが製作したのも納得
思ったよりも、オーソドックスなミュージカル仕立てに驚いた
しかも、舞台劇のように、脚本がしっかりして
歌曲が、極限状況における心情を反映されており、せつなかった
大人たちは、言えない過去に囚われて偽装する
地上を知らない若者は、外に出ていきたい
だれが責められようか、このファミリー
よそからきた女の子は、
地上では生きられない難民
地下のコミュニティを維持しなければならない大人たちは、疑心暗鬼になり、排除しようとする、
これまでよくあるディストピアの展開だ
しかし、同じ監督ドキュメンタリー、アクトオブキリングの、あの加害者たちが罪を再現し、罪悪感に苦しめられていた顔を曝け出し泣く姿をわたしは忘れない
罪人は何かを守るために罪を犯す
そしてそれを世界中に露わにした監督は、
当事者以外の身内の者を傷つけてしまった、そんな現実があるだろう
なんでも暴露すればよいわけではない
その人には家族や友人もいる
予想を超えた結末に、シェイクスピアの最後の作品テンペストをみた
寛容だ
ゆるせ、そこからはじめればいい
憎しみは次の憎しみを生む
寸断せよ
精神的恐怖を含んだ芸術性の高い個性的作品
ティルダ・ スウィントン がプロデューサーにも名を連ねて出演している作品とは、相当変わっているに違いないと思ったが、予告編でミュージカルと知り興味津々で鑑賞。
太陽光と新しい情報以外何故か何でも揃うデストピアに矛盾は多いがそこは流せるとして、閉ざされた場所で仲の良い家族を演じながら暮らす人達の、歪みから見えるそれぞれの狂気が時々音楽に乗せて歌われる。舞台作品のような趣きがあり、舞台化も可能な気がした。ミュージカルというほど歌が多いわけではなく、ただキャストは皆メジャー作品で見たことがある方ばかりで一流俳優は芸達者ということを今更ながら納得。
虚構と芸術性の不思議なハーモニーの中、太陽が見えないことの怖さをあらためて感じさせられ、その中で新しい命を育む事に個人的には狂気を感じた。THE ENDというタイトルが持つ意味は、最終的に行き着く先ということなのか…ある意味精神的なホラー作品のような側面を持つ個性的な作品。
やっぱりティルダ・スウィンストンらしい、という印象の作品でした。
家族などの人間関係を描く普通にいい映画
人類が滅亡してシェルターで暮らす人々の話をミュージカルで描くと聞いて、どんなトンチキ映画見せてくれるのかなと観に行ったら、普通にいい映画だった。
人間は孤独では生きていけないから、他者と関わりを持つ。その関係の中では自分を偽ることも互いの関係性を保つことに必要悪だったりする。むしろ、恋人、家族という親密な関係ほど、お互いを尊重すればするほど、この偽りが深まることもある。
でも時には罪を隠している自分自身と向き合い、人を欺いているという二重の嘘に苦しむことになる。
エンディングロールの役名をみて、この映画自体が演劇的だったということがわかる。
ミュージカルについては、スコアが、ララランドぽいなと思った。作曲のジョシュア・ハーミットは、ララランドと関連はないが、ブロードウェイで活躍してる若手らしい。ミュージカル特有の作曲センスがあるなと感じた。
本作は設定が突飛だけど、「エミリア・ペレス」よりもドラマパートとミュージカルパートのつなぎが自然に感じた。「エミリア・ペレス」観て意外とミュージカルって楽しいね、くらいな方には本作の鑑賞をおすすめしたい。
エンディングロールの曲が壊れていく。音もない世界で、静かな希望が残る。
この映画自体がジ・エンド
ありがとう「ジ・エンド」
この映画のチケット購入時にテアトル・グループから特典をいただきました。(なんでも、カードからweb切り替えすると割引券がもらえる)
Y・トリアー「センチメンタル・バリュー」、D・アロノフスキー「レクイエム・フォー・ドリーム」、D・リンチ「インランド・エスパイア」のチラシが手に入って良かったです。
で・・・映画の感想は?
私が感じたのはL・ヴィスコンティ「家族の肖像」じゃないの?隔離された空間で名画に囲まれる。
それにしても「ジ・エンド」ではルノワールやモネの名画が安っぽく見えてしまうのは、なぜ・・・
そして突然はじまるミュージカル
おいおい音楽ミッシェル・ルグランか!?
これディストピア映画だよね?
R・スコット「エイリアン」で突然歌い出したら、どうなんのよ!
リプリー 「マザー〜♩私はどうなるのよ〜♪」
とりあえずT・スウィントンの髪型に違和感。
J・マッケイの前に出てたS・メンデス「1918」、
B・ボネロ「けものがいる」もね、なんか不発。
往年の阪神タイガースを見るような感じ。
しかし、そのうち化けるかも。
どうしてもセットに目が入ってしまって、
どこかの坑道でロケしたのかな?
「デューン」は広く見せようとCG使ったけど余計せせこましさ感しか感じなかったでず。やはりロケ地は重要です。
本来なら星一つなんですが、この映画を観に行った事によって、いろいろいい事があったので星二つです。
ある映画を観に行く前に食べた洋食がとても美味しかったので、その映画も好印象てありますよね(←えっ、あるの💦)
しかし今年はテアトル系のヨーロッパ新作はハズレが多かったような気がします。マジやばい!
ミュージカル的
全てが微妙 なぜこのキャスト?
つくりもの
おい、父親!
父親の非合法臭がとにかく凄い。
(ティルダの実年齢上の推定で)けっこう年上の妻とは、どうやって知り合って結婚したのか捜査したくなる。妻の昔の写真が、一目で性格が一変してるのが判るのだ。ずっと何かを盛られてるような、辻褄がやや合わない感じがして、ただならぬものを感じる。
息子は体格はいいが、なんとなく幼さが残り、さらに回顧録作りで洗脳されている模様。ひょっとして父親に都合よく生まれる前からデザインされてない…?なんてね。あーこわい。
父親は、トップレベルの石油系財閥の経営者だったらしい。世界がどうやって滅んだのかの真実や確証そのものに近い立場にいるようにも描かれている。
そういう恐怖の白人の大王みたいな人間が、人生そして人類最後の花園?で、いかに心安らかに生き長らえるかに特化した豪奢なリゾート型地下シェルター。
まあ生命維持設備その他もろもろの維持管理も大事だけど、それより人間とりわけ家族の保守管理に係るコダワリ、余念のなさ、これがもうね、恐ろしいわけですよ。
そんな父親もこんな暮らしには当然だが煮詰まる時があり、自殺衝動と思しき場面がある。坑内にある、なにかの結晶でできた築山みたいなのにおもむろに登っていき、ひょいと身を投げる。あっ、死んだ!と思った次の瞬間、ビル・マーレイそっくりの執事がすぐさまとんできて本人が陰から顔をだす。こっちは客席で変な声だしちゃったわwあのシーンはなんだったんだw
あっそうか、ギャグだったんですね。こんな環境を作ってまで自分だけはと長年生きてた人間が自殺なんかするわけないよねっていう。
つかあの築山は、人工物だとしたらなんのためにあるの?ただのボタみたいなもんですか?それとも、まさか何かの隠れ蓑?
そんなこんなの腸閉塞に閉じ込められたビフィズス菌みたいな話、誰が観るの?てなものだけど、踊りは少なめだが歌曲は粒ぞろいで美しく儚い。チケット代は名優揃いの歌声たちに捧げたと思って悔いはない。メロディーに全集中してたのでオッペンハイマー監督が書いた詞を気に留められなかったが、物語に絡ませた内容だそうだ。
自分ごときの感想は、人々の思考停止が、最後にどれほど残酷な孤独を生むかってことでしょうか。または、人類史上最大級の加害者と同居する被害者家族の風景…?いや、ないなw
ブロナー・ギャラガー・・・北アイルランドの北林谷栄さんといったところか、などと思いつつ出演作も調べてみたら、なんとザ・コミットメンツにもでてただと!?うわっ顔思い出した!!!?
なんか同窓会みたいな気分になれて得したわー。小さな思い出になってくれていて、どうもありがとう。
最初に非合法臭と書いてしまったが、そういえば「法律」も「警察」も終わってる世界の話でしたね。ひとびとを見守る玉座には「習慣」だけが座っている。あの黒人少女は、その習慣を超えることで他人のいる所へ行くことができた。あんがい、あの世界にも人はそこここに偏在しているのかも。テーマを再度考え直して、他人を信じる勇気を持とう。にします。そうなれば、まだ孤独は怖くない。
かなりの質であるだけに余計─
設定やロケーションがかなり興味をそそるもので、質そのものは上質でした。それだけに余計たちが悪い・・・
そもそも事前の解説を見聞きしていなければ状況が分からないような・・・というのも作中ここはどこで時代はいつなどということは一切触れないし、事前に知っていたディストピアという説明にも疑問を持ってしまうような閉鎖空間での普通の人間模様が淡々と─という感じで、個人的な感覚として率直につまらん!としか・・・
確かに楽曲はいいかもと思えたし、恐らく意味不明なミュージカルがなければ本当にずーっと平坦な感じでヤバイくらいにつまらないかも・・・とぶっちゃけ思っちゃいました!いくら質が良くてもこのムダにも思える長さを耐えていると正直、ムカついてきました。エンドロールの終わりも個人的には嫌悪─というわけで失礼しました。
実験的な〈ディストピア系SFミュージカル〉
かなり実験的な作品。
なぜこの重い設定で“ミュージカル”なのか? と思うものの、閉塞した空間に彩りを与える役割は果たしているかな、と。
退屈と停滞、そこにときどき差し込まれる歌と踊り。
そのミスマッチが、奇妙に感じる。
物語はサスペンスやホラーのような緊迫感はなく、淡々とした会話劇が中心。
新参者である少女の存在が、確実に空気を乱し、変えていく。
この閉じた共同体の将来に思いを馳せたタイトルなのかな。
ミュージカルとしては…
『アクト・オブ・キリング』、『ルック・オブ・サイレンス』のジョシュア・オッペンハイマーの約10年ぶりの新作は、なんとミュージカルドラマ。人類が地上に住めなくなった25年後の地球の地下シェルターで暮らす富裕層家族のもとに、外の世界から若い女性が現れ…という、いわゆる箱庭型ディストピアもの。
それまで均衡を保ってきた生活に異質者が加わる事で、それが崩れていくという流れからサスペンス展開になるかと思いきや、これが悪い意味で単調に進んでいく。というか、これほどまでにミュージカルパートが不要に感じたミュージカルも稀かも。『蜘蛛女のキス』(2025年版)という今年ベスト級の作品を近々で観たばかりだけに、余計そう感じてしまった。これだったら純粋なドラマ作品として作ってくれたらとも思ったが、それはそれでもっと凡庸な出来になってたかも…
ただ、シチリア島の塩鉱山を利用してシェルターにした舞台が醸し出す空虚な風景は目を惹き、同じ場所でもう一本ディストピアものを作ってほしいと思ったほど。あとモーゼス・イングラムの歌声が良かったのと、強面のマイケル・シャノンが歌って踊る様がシュールすぎてインパクト大だった。
ミュージカルとは?
つ。。。つまらねぇ。。。笑
ごめんよ。すっげぇつまらないこの映画。
今年初めに見た「ウィキッド」のインパクトが強すぎたんだ。ミュージカル映画ってやっぱり歌だけで無く衣装や曲や世界観って凄く大事だと思う。AnarchistはMGM映画見て育ってしまってるからどうしてもミュージカルじゃ無くて良い映画って集中が途切れてしまう。
マイケル・シャノンは良いんだけどね。個人的には歌唱力はそこまで気にはならなかったけど声質ってとても気になるタイプで。申し訳ないけどどの人も歌にあまり魅力を感じなかった。この謎のディストピアな設定は嫌いじゃ無いしきっと舞台で目の前で見たら感動するのかもしれないがなーんか映画向きでは無い内容なんだよな。ミュージカルってカメラアングルもとても重要だと思ってるんだけどこの映画はとても地味で個性を感じなかった。生歌に近いものが聞けたのは音楽好きとしては良かったけど。
物語に魅力無い、ロケーションもミュージカル向きじゃ無い、衣装も気になる、主演が特別歌が上手いわけでは無いが縛られた感じで大人しく歌っていてつまらない、色々気になってしまって睡魔との戦いだった。ミュージカルって設定やパフォーマンスの方向性間違えると一気にテンション下がって微妙になるから難しいよね。。。笑
決して手抜きをしたわけではないのはわかるし、実験性は高く評価したいので2.5つけます。
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