チャップリンのレビュー・感想・評価
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チャップリン一族のお話
喜劇王チャーリー・チャップリンのドキュメンタリーと言うよりは、その息子のマイケル・チャップリンとの親子関係、子供たちから見たチャップリンの姿、さらには、チャップリンのルーツにロマ(ジプシー)がいるということから、ロマという民族に関する話に時間が割かれている。
私が小学生の頃にチャーリー・チャップリンは亡くなっていて(1977年)白黒のサイレント映画の人、というイメージだったので、存命だったとは思っていなかった。その後に遺体が墓地から掘り出されて持ち去られたというニュースにも驚いたものだった。そのことはこのドキュメンタリーで息子がちょっと語っている。
老境に差し掛かった自分の人生を見つめ直し、偉大な父と、そのルーツに関して振りかえってまとめ上げたという感じで、チャーリー・チャップリンというより息子のマイケル・チャップリンのドキュメンタリーという感じ。タイトルは「チャップリン」なので間違いではないけど。
ロマにやたらとこだわるのはどういう心境からだろうか。アイルランドの血も入っているらしいがそこにはこだわりはないようだ。
なんだか、一般のヨーロッパの人々とは違うということにこだわっているように見えた。
原題は、『Chaplin: Spirit of the Tramp』で、”チャップリン:放浪者の魂”とでもなるのか。放浪者≒ロマ、という感じでこのドキュメンタリーでは話を進めていた。
ずいぶんとロマを称揚するプロパガンダ的な映画にも見えてしまうが、どういう意図があるんだろうか。
単純に「喜劇王チャーリー・チャップリンのドキュメンタリー」と思っているとだいぶ肩透かしを食らう感じのドキュメンタリーなので、レビューの点が渋いのもそれを反映しているんだろう。
新年一発目なので点数はこんなところで。
タイトルなし(ネタバレ)
監督は、カルメン・チャップリン。
チャールズ・チャップリンの孫にあたる。
マイケル・チャップリンが父チャップリンのことを語る。
彼は、チャールズの最後の妻ウーナとの間に生まれた長男で、少年時代に『ニューヨークの王様』に重要な役で出演した経験もある。
長じてからは、父とは反りが合わなかった。
マイケルが語るには、「父チャールズは、ロマ(ジプシー)の血が流れていることに誇りを感じており、芸の根底をなしていた」・・・
といったところからはじまる物語。
謳い文句にあるとおり「ロマ(ジプシー)」の血脈を通してチャップリン映画/チャップリンの家族を語る映画。
または、その逆、チャップリン映画を通してロマ(ジプシー)を語る映画。
マイケルをはじめ、ジェラルディン・チャップリンなど、チャールズの子どもたちが数多く登場し証言する。
この部分が、「チャップリンの家族を語る」部分。
また、マイケルがロマ(ジプシー)の文化圏の人々/近い人々/憧れを抱いている人々へインタビューすることで、「チャップリン映画を通してロマ(ジプシー)を語る」部分を形成している。
インタビュー相手は、エミール・クストリッツァやジョニー・デップなど。
チャップリン映画の面白い素晴らしい部分のダイジェストを期待した向きには少々残念かもしれないが、それでも『サーカス』『独裁者』『ニューヨークの王様』の名場面は観れる。
挿入される、妻ウーナと並んだチャーリーの後ろ姿のプライベート映像は『放浪紳士チャーリー』でも使われていたなぁ、と深い感慨を覚えました。
ジプシー・ジョーもNGなのか
言わずと知れた喜劇王の実子たちが実名で登場して振り返る、父チャーリー・チャップリンの実像を描くドキュメンタリー。
中盤から彼のルーツに関わる考察が繰り広げられるが、ちょっとこじつけ味が強く正直なところ乗れなかった。
ここからちょっとネタバレ。
チャーリー・チャップリンは8分の1でロマの血統を継いでいると自認していたそうだ。
作中では息子たちがみんな「ジプシー」と発語しているのだが、字幕は全て「ロマ」になっていた。人権的には正しいかも知れないが、発言のニュアンスを変えてしまうのはどうなのだろう。
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