イン・アイ・イン・モーション
解説・あらすじ
2025年・第38回東京国際映画祭特別上映作品。
2025年製作/156分/フランス
原題または英題:In-I in Motion
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジュリエット・ビノシュ
- 製作
- セバスチャン・ド・フォンセカ
- 撮影
- マリオン・スタレンス
- 編集
- ソフィー・ブリュネ
- ソフィー・マンドネ
- 音楽
- フィリップ・シェパード
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2025年・第38回東京国際映画祭特別上映作品。
2025年製作/156分/フランス
原題または英題:In-I in Motion
TIFF2025特別上映
斬新でチャレンジに満ちた舞台そのものが見事で、かなり見入ったのですが、ほぼ無の常態からを克明に記録していて、しかも徐々に創造されていく様を丁寧に描ききっているわけで、さすが創作も主演も監督も全てやりきったジュリエット・ビノシュ─といったところ。
この舞台、というかバレエダンスというくらいに激しいもので、ビノシュの動きや立ち居振る舞いはアクラム・カーンや指導しているダンサーと比較しても明らか劣って見えてしまうのだが、それでも粘り強く、動きを模索しながら完成形へと持っていって、そしてそれが素晴らしく感動的─その課程をじっくり追っただけで素晴らしい。
単に記録だけではなく、舞台もたっぷりと見せてくれるので、想像以上に満足度がありました。まぁその分長くて疲れるのですが、ビノシュと比べると、比べようもないくらいに楽なものです。
ちなみに、ダンスの指導をしている女性ダンサーはアクラムの奥さんで日本人だとか─。立ち姿だけで非常に美しいさを感じました。
舞台自体は2007年の作品。なので、もうあのパフォーマンスは生で見ることはできないと思います、体力的に、残念ながら…でも、この映画の方が生で見るよりいいかもしれないと個人的に勝手に思うのでありました。