アラーの神にもいわれはないのレビュー・感想・評価

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5.0混乱や悲しみをかき消すくらいの美しい色彩

2025年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

TIFF2025アニメーション

色彩や音楽が煌びやかで、一見楽しい作品。展開も意外と淡々としているし、状況もめまぐるしく変わって行くので、見た目は楽しく感じる。しかし、内容はかなり悲惨な状況や残酷な現実を描いているものであり、決して楽しいものではない。
絵の雰囲気、音楽など、かなりイカしているし、めっちゃカッコイイ。だから、真のメッセージが伝わるとは思えないぐらい、美しい出来だと思います。
逆に、ストーリーや展開上の粗さが結構あった気がするので、なおさら作品の意図するところが薄まってしまっている気がしました。
だからといって、雰囲気を重々しくするのもまた違うのかなと感じるわけで、軽やかに展開していく内容にもまた意図的なものを感じ取れます。ただ、ストーリーにもう少し丁寧な流れを持たせてほしかったなぁという勝手な願望などを持ってしまいました。
とはいえ、非常に質が高くて優れたアニメーションだということだけは間違いありません。

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SH