「TIFF2025のワールドフォーカス部門にて『Ethical Film Award』受賞作品」カザ・ブランカ らまんばさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 TIFF2025のワールドフォーカス部門にて『Ethical Film Award』受賞作品

2025年11月6日
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鑑賞方法:映画館

……ではあるんだけど……
こんな事言うと薄情に聞こえるかな。
けど、“エシカル”を謳う作品ってどうしても偽善に見えてしまったり、評価する側にもダメと言わせない同調圧力みたいなものを感じてしまうから正直苦手。この作品もそう。ヤングケアラーが孤独に奮闘する事の大変さとか、取り巻く外部要因の手薄な感じとか、国そのものの貧困だとか治安だとか教育水準だとかいろんなことが相まって気にすべき問題として映像化されてるのは理解できる。フィクションでありながらリアルに迫るのも凄い。それなのに結局どうしても受け入れられないたぶん『あたしが求めてる映画』はコレではない感。
でも、自分にも刺さるEthicalFilmがないかこの先もきっとチャレンジしては残念がる、を繰り返すんだろうなーと予想。

(映画の話を箇条書き👇️)
・ネイジさん最高!人として母として女としてカッコいいよネイジ姐さん!!『傷つかないために自分に正直になりなさい』はグッと心に刺さったよ。大概ヒトって傷つかないために嘘ついたり演じたりという逆をしてしまうから……

・端っこまで連れてってくれたアフリカ系のお兄さんがイケメソ過ぎた。海外ドラマシリーズ『ブラックリスト』に出てくるデンベみたい。

・デー(←主役)がお婆ちゃまを心から大切に思ってる姿が画面を通して伝わるのは心温まる。

・認知症を患い、自分のことを自分でできなくなってしまっているお婆ちゃま。独り身のあたしがこのお婆ちゃまのお年になった時にはもっと悲惨な日々を送ることになるのかな?とふと不安になったり。一体どぉしたらいいんだ??

らまんば