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映画レビュー
飛んでいる爽快感の欠如
自作の飛行装置で空を飛ぶという夢を追いかけた中国人労働者の顛末をユーモアを交えて描く。観る前はてっきり実話ベースのお話で、まるでロケッティアみたいな中国人が実在したのかと思っていたら、後々で小説の映画化と知り少々肩透かし。
1970年代の実験失敗を機に夢を諦め、紆余曲折を経て90年代に再挑戦するまでの過程を描くにあたり、重要なのは鄧小平の指導による改革開放政策がある。共産主義から資本主義への転換を図るべく、中国本土の人間総出でビジネスに特化していったムーブメントがあったからこそ再挑戦という発想が生まれたのだろうし、ロシアの技術者と手を組んでリベンジするという展開はいかにも中国らしい。ただ飛行シーンにCGをバリバリ使っている反動を受けて現実味を削いでいる感。なんというか主人公が飛んでいる爽快感が観てる側にも伝わってこないのだ。無茶は承知だけど、なるべく実写撮影してくれたらまだ話に没入できたかも。
キャスト陣は誰一人知らなかったが、主人公の妻を演じた女優さんが藤山直美に見えてしょうがなかった。
絵とか雰囲気は良かったです
TIFF2025コンペティション
ストーリーとかリアリティといった面でかなり粗さを感じてしまって、冒頭に感じた絵の良さも、内容があまりに白々しいものにみえてしまって、なかなか入り込むことができなかったというのが正直なところ。
根本的な飛ぶという行為や劇場?交友関係すべてにわたって首を傾げるところが多すぎて、なんか苦笑・・・
メインの挑戦も、はっきり言って意味分からんし、あの描写なんかもちょっと呆れてしまうんですけど、まぁ締め方を見たらいいのかなとも思ったり、かなり笑いどころもあった気がしますしねー。とはいえ、内容には洗練された感じは全く・・・といった印象です。表面的ながら質はかなりのものだと思っただけに少し残念な作品だったかなと─。

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