母なる大地
解説・あらすじ
2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品。
2025年製作/129分/マレーシア
原題または英題:地母 Mother Bhumi
スタッフ・キャスト
- 監督
- チョン・キット・アン
- 製作
- ウォン・キュースン
- ステファノ・チェンティーニ
- ゾーイ・テン
- 脚本
- チョン・キット・アン
- 撮影
- リョン・ミンカイ
- 美術
- スン・ヨンチャオ
- 衣装
- エレイン・ウー
- 編集
- エリック・モー
- 音楽
- チョン・キット・アン
- イー・カーホー
2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品。
2025年製作/129分/マレーシア
原題または英題:地母 Mother Bhumi
Fan Bingbing gave her best acting in E2 37
地。ホン・イムis a Malaysian shaman and single
mother who protects a small village on the border between Malaysia and Thailand. When faced with the government's land seizure, she tried every possible means to seek justice for the villagers. I saw in her a resilient spirit; she is truly the Mother of the Land.
TIFF2025作品鑑賞はこれからスタート。
1990年代末、タイとの境目にあるマレーシアの民族が共生する農村で祈祷師をしている未亡人ホン・イムが、奇妙な出来事にからんだ夫の死の真相に触れていき…
前知識を全く入れずに鑑賞。展開が『死霊館』っぽくなるに比例してホンがどんどんロレイン・ウォーレンっぽくなっていくのにちょっと笑ってしまった。かといってホラーかというとそこまで振り切ってもいなく、20世紀初頭までイギリスの植民地だった歴史が根強く地元民を苦しめるという実情も盛り込んでいる。お上の政策に苦しめられ、さらに霊にも苦しめられ、おまけに実の娘には疎まれる様が切ない。
ホン役のファン・ビンビンは脱税事件以降目立った活躍がなかったが、本作ではほぼスッピン状態で顔が色黒くて白髪も目立ち、祈祷する際に絶叫したり降りかかる災難に嗚咽を上げるなど、汚れまくり荒ぶりまくりの演技を披露。上映後の質疑応答では母国語以外の4か国語のセリフを喋らなければならず苦労したとの事。多分だけど最優秀女優賞の有力候補になるのでは。あと映画本編での汚れっぷりに反比例して、質疑応答で現れたその姿はクレオパトラみたいだった。