マリア・ヴィトリア
解説・あらすじ
2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品。
2025年製作/114分/ポルトガル
原題または英題:Maria Vitória
スタッフ・キャスト
- 監督
- マリオ・パトロシニオ
- 製作
- アナ・ピニャオン・モウラ
- 脚本
- マリオ・パトロシニオ
- 撮影
- ペドロ・J・マルケス
- 美術
- ケイティ・バイロン
- 衣装
- イタマール・ゼショバル
- 編集
- クラウディア・シルベストレ
- 音楽
- エドガル・バレンチ
- ベルナルド・ダッダリオ
2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品。
2025年製作/114分/ポルトガル
原題または英題:Maria Vitória
ポルトガルの小村で女子プロサッカー選手を目指すマリアは厳格な父と二人暮らし。そこへ兄が久々に帰郷し…
娘の練習時間のみならず日々の行動にも口を出す父。どうやら過去に村で発生した山火事で母親を亡くしたらしいマリアは、まさにコントロール・フリークな父の命じるままとなっている。父娘の関係自体は、過去にTIFFで上映された『ムリナ』と通じる為、そんなに目新しさはない。しかし、疎遠だった兄の存在が、そんな複雑な親子間を瓦解させていく。
兄自身も訳アリな事情を抱えているが、妹にサッカー以外の事も勧めていく。やはりサッカーが題材の『ネクスト・ゴール・ウィンズ』同様、ベクトルこそ違えど共通点があるのが面白い。
「女性が与える愛を描きたかった」と語る監督は、自身の母親の名を主人公の娘に与え、タイトルに冠した。女性賛歌な一本。