アトロピア
解説・あらすじ
2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品。
2025年製作/103分/アメリカ
原題または英題:Atropia
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヘイリー・ゲイツ
- 製作
- ルカ・グァダニーノ
- 脚本
- ヘイリー・ゲイツ
- 撮影
- エリック・ K・ユエ
- 美術
- メーガン・フェントン
- アシュリー・フェントン
- 衣装
- アンジェリーナ・ビト
- 編集
- ソフィー・コラ
- 編集
- マデレイン・ギャビン
- 音楽
- ロバート・エイムズ
2025年・第38回東京国際映画祭コンペティション部門上映作品。
2025年製作/103分/アメリカ
原題または英題:Atropia
《東京国際映画祭にて鑑賞》
そうきましたか!
仮想空間の中でユーモアたっぷりに
展開する風刺ドラマ。
大物俳優のリアクションに会場は大爆笑。
演技の中にある演技がとても良かったです。
サーモグラフィーで見るキスシーンがとてつもなく美しい。
体温ばかりは嘘をつくことはできない。
そして亀は替えがきく兵士の象徴。
最後の恐ろしい一文も見逃せない。
お金のやりとりから悲しくも戦争は
ビジネスであるということをまじまじと
知らされました。
アリア・ショウカットさんの表情の豊かさに拍手。
登壇されたヘイリー・ゲイツ監督、美人すぎ♡
TIFF2025コンペティション
これは一体何なのか・・・しばらく分からないままに画面を眺め、何となく分かってくるんだけど、だいぶ乗り遅れた感が強くて、もはや何がなんだか分からない・・・内容も、どっちなんだ!?というところがかなりあるので、しっかりと意識的に見なければ分からないと感じたのですが、それも時すでに遅しといった感があって、笑いも感動も中途半端に終わってしまったという感覚でした。
この嘘みたいなシミュレーションは、実際にアメリカ全土に200以上もあるという事実を知ると驚愕であり、もう一回!となるのですけど、もう一度見てもしっかりと笑えるかどうか微妙かなぁ・・・
ただ、見るべきというか知っておくべき作品だったぁとしみじみ思いました。
できれば、最初の方に分かりやすい説明なんかあってもいいのかなぁと思った次第です。
自分がなぜそこに行くのかもわかっていない若者たちは準備もできていないまま戦地へ送り出されては、バカのために戦い、恩知らずのために死ぬ。まるで貴重がられても結局のところ代替の効く存在であるサバクガメのように。
戦争とはカネだ!常にどこかの国と戦争し続けているアメリカにとって、戦争とは一大ビジネスであり、様々な角度企業や思いがけない業界などとも繋がっている。そうした象徴としてのアトロピア(実在する!!)。
登壇した監督が言っていたことで印象に残ったのが、アメリカで入隊することは、(資本主義超大国アメリカが恐れる)"社会主義"的なことであるということ。入隊すれば大学に行くことができ、保険にも入ることができる。だから、それしか選択肢のない貧しい若者たちは入隊する。そして、入隊すれば上官の言うとおり指示に従うしかない。だけど、誰が彼らを批判できようか?
歌え。軍産複合体を盛大に皮肉ったユニークな着眼点・奇想天外な設定からユーモアを生み出すシミュレーション・ヘンテコメディで、ここには自己実現の夢もロマンスもある。その不思議な空気感がクセになる人にはクセになりそうだった。アグレッシブな主人公がよかったし、思いがけずキャストも豪華で、過激派のリーダーはカラム・ターナー。君の色は?