劇場公開日 2025年11月8日

ネタニヤフ調書 汚職と戦争のレビュー・感想・評価

全10件を表示

4.0中東への理解がほんの少し深まったかな?

2025年11月11日
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鑑賞方法:映画館

あの極右の2人も役者じゃないんだよね。
よくまぁ、あんな・・・悪人顔した人らと連立したもんだよなぁ
見るからに悪い人、やばい人って感じするじゃん
どういう決着になるのやら・・・

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みのまる

5.0ネタニヤフから ハマスに資金??

2025年11月10日
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鑑賞方法:映画館

ハマスがテロ、イスラエルがテロに反攻。。。
みたいな単純な話ではない。
ネタニヤフと イスラエルの極右の 危険な関係

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東條ひでき

5.0最近よく耳にすることを具体的に知る

2025年11月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

非常に分かりやすい脚本と構成で、複雑かつ数多くの証言者がいたけれど、今のヤバイ政権へと繋がっていく経緯がとてもよく理解できました。これを見てしまうと、トップと現政権ががらりと代わらない限り、仲介だの合意なんていうものはまやかしにしか思えなくなりました。
ここ最近のやり口がどうも強引というか横暴がすぎるような気がしていたのは、気のせいではなく確固とした背景があったのだと知ることができただけでも自分の中では大きかったかなと─
このような政府をつくり出すのもまた民主主義であり、もしかしたら民主主義が壊れてゆく過程の入り口を見せられているのかもしれません。

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SH

4.5腐敗した政治家による虐殺容認

2025年11月10日
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鑑賞方法:映画館

ネタニヤフとその妻・サラの、背任=贈収賄による国家私物化の証言と証拠がたっぷり。
これをもみ消すために、最高裁を敵に設定し、差別主義者でガザとヨルダンの併合を掲げる元テロリストが党首である極右政党と連立政権を立てたことがわかる。
偏向せず、証拠を並べただけの道筋がしっかりしたドキュメンタリー。
そりゃ、ネタニヤフがイスラエル国内では上映禁止にするのも当然。

映画では、そもそもガザに侵攻したハマスに、ネタニヤフがカタールを通じて資金援助していたことまで暴露。
別の組織と対立させ、壊滅した地域の利権を取るためにハマスを育成したが、極右政党に同調したハマスが暴走。
民族対立や、歴史的背景、イギリスをはじめとした連合国が行った第二次世界大戦時のアラブ人とユダヤ人への二枚舌=嘘から始まった建国など、他の要因はあるにせよ。
緊急事態を利用し、裁判を停滞させ、保身を図るために、ネタニヤフはハマスを抑えることもなく、虐殺を黙認しているのが現状であると。

長期政権で腐敗したり、マスコミに対する脅迫的な強権発動したりする政治家の言うことはいつも同じ。
「私を蔑める陰謀だ」
「左派の扇動だ」

行動も同じ。
法を軽んじ、勝手な法解釈による恣意的運用をし、司法を阻害し、法治を壊して、自らに有利な人治を始める。
自分を批判する者たちはすべて敵で、非国民でとレッテルを貼り、国民を分断する。
劇場政治に見せるが、実のところ、自分の支持者以外は国民ではないと見捨てる独裁政治に他ならない。
それは、国の破壊そのものである、と。

ロシアや中国の目指すところは、皇帝になり変わることであろうが。
ネタニヤフのイスラエルが目指すのは、自らがヒトラーやムッソリーニや金正日になることだろう、と思いました。
この作品をアメリカとイスラエルが共同で作ったことが、意義あることだと思いました。

これを他山の石とし、日本は法治の徹底を復活してもらいたいとも思いました。
人治に陥ると、法や国に見捨てられた人々が無敵の人となって、街中で無差別殺人を行ったり、要人への腹いせテロを行ったりしますからね。

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コージィ日本犬

4.5以って他山の石とすべし

2025年11月10日
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鑑賞方法:映画館

世界を震撼させているイスラエルとパレスチナの紛争=戦争――その“根源”を探る、極めて見応えのあるドキュメンタリーでした。ここでいう“根源”とは、旧約聖書の記述にまで遡るような千年単位の話でも、19世紀後半に勃興したシオニズム運動といった百年単位の話でもありません。20世紀末から現代にかけて、イスラエル政界の頂点に君臨し続けるベンヤミン・ネタニヤフ首相の〈汚職疑惑〉と〈戦争〉の密接な関係を描いた作品でした。

この件は日本でも報じられており、断片的に知っている部分もありましたが、改めて全体像を観ると驚愕の連続でした。ネタニヤフ首相は2019年、自らの汚職疑惑で起訴されています。しかし“国家の緊急事態”を理由に裁判は繰り返し延期され、6年経った今も結審していないのが実情です。

その起訴内容を、本作では次のように伝えていました。
①『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『ボヘミアン・ラプソディ』などを手がけた映画プロデューサー、アーノン・ミルチャンらから葉巻やシャンパンなどの高価な贈り物を受け取り、見返りに税制優遇や米国ビザでの便宜を図ったこと
②イスラエルの大手紙「イェディオット・アハロノット」に対し、競合紙の流通制限と引き換えに自らに好意的な報道をさせようと画策したこと(実現はせず)
③通信大手ベゼック社の報道内容や人事に不当な介入を行い、見返りに同社オーナーに約5億ドルの利益を齎したこと

驚いたのは、これらの事件をめぐる警察の取り調べ映像――実に1,000時間にも及ぶ記録が、“情報提供者”から製作総指揮アレックス・ギブニーにリークされたことです。その膨大な映像をもとに、ギブニーとアレクシス・ブルーム監督らが検証を重ね、一本のドキュメンタリーとしてまとめ上げたのです。そこにはネタニヤフ本人はもちろん、贈賄側のアーノン・ミルチャン、そして疑惑の中心とも言えるサラ・ネタニヤフ夫人が次々と登場しました。
特に印象的だったのはサラ夫人。取り調べで激しく反論する彼女ですが、実際にはミルチャンから高級シャンパンや宝飾品をせしめた張本人。四半世紀にわたりイスラエルのトップに君臨するネタニヤフは、善悪を別として“天才政治家”と言って過言ではないと思いますが、唯一頭の上がらない存在がこのサラ夫人だと描かれていました。その背景には、彼が首相就任前に犯した不倫スキャンダルがあるとのことで、個人的な出来事が巡り巡って国政、さらには世界情勢にまで影響を与えるという歴史の皮肉を感じずにはいられません。
また、権力者の妻が公的な権限を持たずとも、あたかも権力者のように振る舞う――という構図は世界共通なのだと改めて感じました。ネタニヤフ夫妻の姿に、安倍元首相夫妻の姿を想起した人も少なくなかったのではないでしょうか。

現在のイスラエルの政治状況も示唆に富んでいました。前述の通りネタニヤフは2019年に起訴され、一時は首相の座を離れましたが、2022年に第6次政権を樹立。その際、ヨルダン川西岸地区の併合を企む極右政党と連立を組むに至りました。本作では「パレスチナ人はいない」と語る極右党首の衝撃的な発言も紹介されています。彼らの目的は西岸地区の併合であり、ネタニヤフの汚職などには興味がない。だからこその利害一致による連立なのです。
イスラエル国会(クネセト)は完全比例代表制を採用しており、わずかな得票でも議席を獲得できるため多党化が進んでいます。実際、ネタニヤフ率いる第1党リクードですら全120議席中32議席(約27%)に過ぎません。日本でも多党化傾向が指摘されていますが、昨年の衆院選で大敗した自民党ですら全465議席中191議席(約41%)を占めており、比例代表のみの制度の難しさを実感させられます。

さらに衝撃的だったのは、ネタニヤフがかつてハマスに資金援助を行っていたという事実です。これは西岸地区を支配する穏健派ファタハの力を削ぎ、ハマスを“パレスチナの代表”に押し上げるための策略だったとのこと。カタール経由で渡った数百万ドルが、2023年のハマス蜂起時の武器調達に使われたというのだから皮肉なものです。取り調べ中、ネタニヤフが映画『ゴッドファーザー』のセリフ「友は近くに、敵はもっと近くに」を引用する場面もありました。彼にとってハマスは“コントロール可能な敵”だと信じていたのでしょう。

そして極めつけは、自らの裁判を引き延ばすためなら戦争の長期化すら厭わないネタニヤフが、最高裁判所の“弱体化”を計画していたという事実。これは、西岸地区併合が違憲とされることを恐れる極右政党の思惑とも一致しており、“司法改革”の名の下に裁判所の権限を削ごうとしているのです。
アメリカではトランプ前大統領が自らに有利な人物を最高裁判事に任命し、日本でも安倍元首相が検事総長の定年延長を画策した例がありました(結果は失敗しましたが)。三権分立とは、権力の集中を防ぐための近代民主主義の根幹です。その仕組みが揺らぎつつあるイスラエルの現状は、まさに“他山の石”とすべきもの――そして、日本も決して無関係ではないことを痛感させられる作品でした。

そんな訳で、本作の評価は★4.6とします。

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鶏

4.0ドキュメンタリー映画にもR指定を!

2025年11月9日
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ドキュメンタリーなので、内容に関することを一切控えたい。
だが、とにかく衝撃的だ。
会話の文脈はどうあれ、一国の首相や官邸首脳の耳を疑う衝撃発言や、命に関わる衝撃映像。
これらの映像をもってドキュメンタリーには珍しいR指定をして頂きたい。覚悟を持って見てもらった方がいいという意味でも。その方が内容をより深刻に受け止めることになる。
その衝撃発言や映像は、イスラエル国内で上映禁止であり、当人のネタニヤフ首相が訴訟を起こしていることから、内容を想像するといい。そういう画が後半目白押し。
劇映画でもドキュメンタリーでも結局のところ、真実は観客の受け取りの中にある。
10月10日の停戦協定以後も、イスラエルからの戦闘行為で死人が絶えない今、しっかりと見届けたい映画だ。

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flushingmainst

4.5イスラエルでは上映禁止なのか。知ってる話も多かった。でもイスラエル...

2025年11月9日
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イスラエルでは上映禁止なのか。知ってる話も多かった。でもイスラエルでのデモや、批判している人々の素顔が見られた。おぞましい。民主主義なのに、どうして彼らが選挙で買ってしまうのかと思う。

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Emiri

4.5ネタニヤフ首相自身が戦争を望んでいると知ってショック

2025年11月8日
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知的

難しい

驚く

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おにぎり

4.0なぜ戦争が終わらないのかに言及しているドキュメンタリー

2025年11月8日
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怖い

難しい

ネタニヤフ首相の収賄事件の警察の尋問ビデオが流出したということで観に行ってきました。

2時間くらいナマの尋問ビデオ観せられても大丈夫なマインドで望みましたが、確かに前半は特に奥さんに対する宝石の賄賂がメインの小物感で少し退屈でしたが、後半のイスラエルの内情から今も続く戦争まで言及する巻き返しがすごかった。

戦争扱った映画ってフィクション、ドキュメンタリー問わず、現場の悲惨さから厭戦感を訴えるものが多くて、それはそれで大事なことですが、やっぱり、欽ちゃんもよく言ってた通り「なんでそうなるの!」ってところが一番気になるところなわけですよ。

この映画は、この戦争が激化する原因に言及しているところが、ドキュメンタリーとして唯一無二の迫力ある作品になってる。

内容は映画を観て確かめてもらえたらと思いますので、ここからはボクの推測を書きます。

ハマスがイスラエル人の人質とってるのって、ガザへの攻撃の緩和を求めてるのかと勝手に思ってましたが、単にネタニヤフの資金援助がなくなって困った身代金強盗じゃない?だとしたら、イスラム国と呼ばれるISがテロ起こしたのと同じ理屈じゃないですか。

あと、ネタニヤフが戦争やめられないのは、ウクライナのゼレンスキーと同じで極右テロリストのいいなりになってるだけじゃんてこと。そりゃ、とめたら自分が消されますからね。

結論、こうなったらプロレスで学んだコミュニケーションを活かしてトランプ大統領にがんばってもらうしかないんじゃないかと思いました。ホント、期待しかない。

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minavo

5.0期待度○鑑賞後の満足度◎ “記憶にございません“イスラエル版⇒イスラエル版日野富子?⇒ハマスを肥やしていたネタニエフ…そして今もガザで罪なき人々が死んでいる…

2025年11月8日
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鑑賞方法:映画館

①のほほんと平和ボケな日本であるけれども、こういう映画が上映禁止にならずに観られるということは日本に生まれ育って良かったな、と思える瞬間ですね。

②I'm feeling terribly sad that there's nothing I can do about this, but isn't there?

③現在ガザで起こっていることには複雑な背景・歴史があって、決してネタニアフ1人の責任ではないが、その政治的姿勢・政策・言動がその一因であることを、このドキュメンタリーは的確に炙り出して見せる。
一個人、それも権力を持った一個人の思想・行動が、その個人が住む国や地域、ひいては世界にも影響を及ぼす怖さ。
金銭欲・権力欲・野望・野心・保身・自身の正当化といった人間の負の面が紛争・戦争を引き起こす。それは人類という生き物の「運命」「宿命」なのだろうか。
そしてその「運命」「宿命」に翻弄され命を失うのはいつも市井の庶民や弱社会的弱者である。
ドキュメンタリーを締めくくるガザの映像に心を抉られる。

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モーさん
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