「全部のせ、音楽マシマシ」プレイ・ダーティー 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
全部のせ、音楽マシマシ
シェーン・ブラック風に書くと。
冒頭の銀行強盗シークエンスから、いきなりギアはトップ。
銃声とともに飛び出すテンポ感、
カメラワークも悪くない、
全編に漂う軽妙な〈悪ノリ〉は、まさにシェーン・ブラックテイスト全開。
競馬場への闖入シーンでは、VFXがマリオカート級のユルさを見せる、
このちょっとヘンなテイストを楽しめるかどうか、ノれるかどうか。
笑いを取るのか、迫力で攻めるのか?
答えはどっちもやる、のがシェーン・ブラック。
タイトルバックにもノレないならここで離脱推奨。
シニカル、ユーモア、スラング、
全部乗せ、音楽マシマシ。
マーク・ウォルバーグがピッタリとはまっているのは計算か誤算か。
ちょっと懐かしいアクション&会話劇の王道。
令和の今、
こういう作品が“安心して観られる〈ジャンル〉として機能してるのかは不明だが、けっこう貴重というのは間違いないだろう。
昨今多い、
自分探し、謎の共同生活、神経ギリギリ系等々、
同種の映画に疲れた心のビタミン剤になるかもしれない・・・
ならない・・・か、
でもパペット劇場は気になるぞ。
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