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怪獣と老人のレビュー・感想・評価
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特撮映画見たことなかったからこそ思ったこと
まずわたしは、SF映画などは、CGしか見たことがありませんでした。
映画制作は大変なんだろうなと思ってはいたものの、まさかあんな私達の日常にある発泡スチロールみたいなものや、石などで怪獣たちが作られているなんて思いもしなかったです。
最初は確かにただのガラクタに見えるものが、村瀬さんによって命が宿った気がしました。 ヤマタノオロチの火を吹くシーン、模型が爆破されるシーン、CGと違い失敗が許されない、その緊張感、ヤマタノオロチを動かす5人?の人たちの連携、CGの方が経費も安いし、簡単なのかもしれません、でも最後まで特撮にこだわられた監督の村瀬さんの職人魂、それに魅せられた人たちの協力によって、作り上げられた作品なのですね。
あのドキュメンタリーでは、村瀬さんの人柄がとても伝わりました本当に少年のような心で仕事をしていたんだと、
便利なものが増え古いものがなくなっていく令和だからこそ、本当に大切なものは何か気付かされた気がします。
村瀬さんがなくなった今、特撮で撮られる映画はもうないのかな、、、
個人的には映画が上映されてから、村瀬さんが亡くなるまでがあっさりしていて、もう少しその後の村瀬さんがもう少し見たかったな〜とわたしは思いました😄
最後のシーン、主題歌に合わせて村瀬さんが歩く姿に感動しました、生き方が背中に現れていたというか、、、なんというか、カミノフデ、映画、必ずみます。
本当に見に行ってよかったです、ありがとうございました
執念
特撮造形師・村瀬継蔵の晩年。彼が若い頃に唯一書き上げた企画書『神筆』の映画化を、齢80にして実現させようと奮闘する様子を追ったドキュメンタリー。コロナ禍を経て、2024年に映画『カミノフデ〜怪獣たちのいる島〜』として完成させるまでの村瀬の執念と生き様。年月を経るたびに身体は衰えていくが、心にある作品への情熱は日に日に増していく。作品一つを完成させることがどれだけ大変なことか、本当に自分の作りたい作品を完成させるために最も必要なものは金でも時間でもなく、執念であることを思い知らされる。もの作りに携わる人間には是非観ていただきたい本作。
村瀬継蔵氏へ心からの敬意と、哀悼の意を表します。
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