ピアス 刺心のレビュー・感想・評価
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映像とその切り替え、台詞の少なさがよかった
兄の無実を信じようとする弟
信じるか信じないかは…
フェンシングの試合中、対戦相手を折れた剣で刺し殺し服役中の兄とその弟の疑惑と兄弟愛の話。
幼い頃川で溺れた弟を助けた兄だけれど、その様子に不信感を抱く母親から始まって、フェンシングで全国優勝3回の実力がありながら、対戦相手を殺してしまったことで服役中の兄が、刑期6年を残して出所してくることになり巻き起こって行く。
フェンシングで兄と比べられるけれど、口や態度の割に実力が伴わないポンコツな弟と、母親すら不信感を抱く弟の不気味な関係をみせていくのはわかったけれど、そんなところにわけのわからん恋愛要素いらんだろうに…(-_-)
そしてどこまで行ってもダメダメな弟にイライラするけれど、結局のところアニキは…えっ!?なんでそんな開き直った様な行動を!!?からの弟は何したい???
身長もえらく違うし、目撃者も沢山いたのに、現代の警察がそれで行けちゃいますかね?それにどんな思い、感情でその選択を?と結局良くわからなかったし、何をみせたいのかイマイチ判然としなかった。
事故か故意か
フェンシングで相手を刺殺して犯罪者となってしまった兄と弟のお話です。
釈放された兄(ジーハン)に再会した弟(ジージエ)は次第に幼い頃のように兄を慕い距離を縮めていきます。その様子は仲良し兄弟そのものでも、ふとした所で兄の本性が分からなくなり、不穏な空気が漂います。
母親はそんな兄の本性を分かっていたのか会っても会話もしなかったのに、次のシーンでは交際相手との食事会に同席させるなど話の流れとしてイマイチ分からない状況もありました。時計の件も伏線ではなかったし、BL要素も必要だったのかな…?
謎めいている兄と100%純粋な弟の関係、ハラハラするフェンシングの試合など良かったのですが少し煮え切らない感じが残りました。入場特典がちょっと面白くて、組み立てようとしたら破れましたw
フェンシングは心理のメタファー
フェンシング選手の兄が起こしてしまった殺人事件。それは偶然か、それとも故意によるものなのか…
自身もフェンシングの選手だったという監督は、「フェンシングは戦略と駆け引きのスポーツ」と語る。対戦相手の隙を“突く”事で勝利するフェンシングは、いわば兄の心理のメタファー。弟もまた駆け引きの対象なのか。
弟と友人のやおい関係があんまりストーリーにリンクしていない気もするが、それはさておきラストの顛末は、これまでの弟の“落とし前”と受け取った。監督の実兄が好きだというニール・セダカの「おお!キャロル」が劇中で象徴的に使われるのは何かしらの意図があっての事なのだろうと思っていたが、ラストを経てのオリジナルが流れるエンドクレジットで、ようやくストーリーに絡めた意味が分かった。
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