「尖ってはいるけれど」藤本タツキ 17-26 Part-1 watさんの映画レビュー(感想・評価)
尖ってはいるけれど
エンタメとして、それなりに楽しめる作品群でしたが、どの主人公も似たようなキャラで、似たようなお話が多かったなという印象です。
ざっくり言うと、「すこし変わった男の子が、女の子に強く惹かれていて、それゆえに異常な行動を取るが、結果的にそれがうまい具合に作用してハッピーエンド」といったような展開。
もちろんモチーフやディティールは違いますし、同じ作者の作品だから仕方ないのですが、エピソードを進めるにしたがってだんだんと新鮮味が薄れていく感は否めませんでした。
この作品群の共通してユニークだと思った点は、性やグロの表現を隠すことなく描いているところです。その点は尖っているといえば尖っているのですが、尖っているだけで、エンタメとして見ると全体として展開や世界観など際立っている点はあまり感じませんでした。
この作品群の中では、「庭には2羽ニワトリがいた。」は先の展開が予想できず、余韻もあって一番面白かったです。あとは、「佐々木くんが銃弾止めた。」もユニークな作品でした。それ以外は、あまり印象には残りませんでした。
アニメーション自体はどれも良くできていますし、ジャンプの短編は面白い作品も多いので、ぜひ他の作品でも映像として見てみたいなと思いました。
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