劇場公開日 2025年10月17日

藤本タツキ 17-26 Part-1のレビュー・感想・評価

全27件中、1~20件目を表示

4.5若い描き手の衝動と青臭さにリスペクトを込めアニメ化した好企画

2025年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

ドキドキ

Prime Videoでは11月8日から「藤本タツキ 17-26」の通しタイトルで配信されるが、劇場公開版のパート1には短編集「17-21」、つまり17歳から21歳までに描いた4作のアニメ化作品が収められている。

「庭には二羽ニワトリがいた。」は、SF作品の定型を複数組み合わせて着想したオリジナルなプロットが楽しい。多様なエイリアンの種族が共存する世界観は、「スター・ウォーズ」「デューン 砂の惑星」「うる星やつら」などなど。一方で、凶暴なエイリアンから人間が殺戮されたり捕食されたりという筋も数えきれないほどあった。しかし、多様なエイリアンたちが地球で仲良く暮らしつつ(しかも人間の文明が気に入って、制服を着て学校に通っていたりする)、それでも生身の人間が大好物で見つければ即食べるという、定型の組み合わせからこんなにユニークなストーリーを生み出した若き日の藤本タツキに感心してしまう。

アニメ作品として最も引き込まれたのは「佐々木くんが銃弾止めた」。男子生徒が美しい先生に抱く憧れと淡い恋心、青臭い性衝動といった青春ものの定番要素と、銃弾をアクションの小道具として生み出したダイナミックな活劇シーン(「マトリックス」の影響もありそう)を、やはり巧みに組み合わせている。原作が短編漫画なので割とあっさり終わるが、これを原案にして長編のアニメ作品なり実写映画なりに発展させることも可能な魅力とポテンシャルがあると感じた。

パート2を含む8作品のすべてで、若い描き手による漫画の青臭さや衝動、粗削りな部分も全部ひっくるめ、制作陣がリスペクトしてアニメ化したことが伝わってくる好企画だ。

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高森郁哉

3.0尖ってはいるけれど

2025年11月20日
PCから投稿

楽しい

斬新

 エンタメとして、それなりに楽しめる作品群でしたが、どの主人公も似たようなキャラで、似たようなお話が多かったなという印象です。
 ざっくり言うと、「すこし変わった男の子が、女の子に強く惹かれていて、それゆえに異常な行動を取るが、結果的にそれがうまい具合に作用してハッピーエンド」といったような展開。
 もちろんモチーフやディティールは違いますし、同じ作者の作品だから仕方ないのですが、エピソードを進めるにしたがってだんだんと新鮮味が薄れていく感は否めませんでした。
 この作品群の共通してユニークだと思った点は、性やグロの表現を隠すことなく描いているところです。その点は尖っているといえば尖っているのですが、尖っているだけで、エンタメとして見ると全体として展開や世界観など際立っている点はあまり感じませんでした。
 この作品群の中では、「庭には2羽ニワトリがいた。」は先の展開が予想できず、余韻もあって一番面白かったです。あとは、「佐々木くんが銃弾止めた。」もユニークな作品でした。それ以外は、あまり印象には残りませんでした。
 アニメーション自体はどれも良くできていますし、ジャンプの短編は面白い作品も多いので、ぜひ他の作品でも映像として見てみたいなと思いました。

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wat

4.5天才の頭の中を覗き見る行為

2025年11月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

原作マンガの淡々としたノリを自由にアニメ化した感じで作り手の遊び心や原作へのリスペクトを感じられる良作です
ようこんなん思いつくな凡人には無理な所業

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虎太郎

3.5よかった

2025年11月15日
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鑑賞方法:VOD
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ゆうと

2.0藤本タツキの世界を知る

2025年11月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

驚く

斬新

まず始めにこの短編集には暴力、暴言、性的なコンテンツが数多く含まれています
それは藤本先生の作品への活力、パワーの源だと思います

アニメ映像化する程でもないなと思う反面は
よくぞやってくれたなとも思います

アニメ映像化しなければ多分この作品達に出会わなかったと思うし…

Part-1のなかでは「シカク」が良かったかな

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よう

5.0我々は一体何を見せられているのか笑?

2025年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

斬新

ドキドキ

何れの作品も哲学書のプロレゴーメナを読んでいるようにそのコンセプトが滲みて来る。いずれも深いメッセージに彩られていて一体この作者は何者なんだと・・・原作を読みたい欲求に突き動かされる。しかもであるアニメがヤバイ・・全てのアニメが作品としてヤバイ。この作者、もしくは作品必ず星雲賞を取るであろう。Part1の第3話「恋は盲目」に関して少し追記。実は「恋は盲目」だけ記憶が薄くってあとで思い起こす事に苦労した。しかし興味が持てなかったと言うより見る作品見る作品次から次へとぶっ飛び過ぎで上書きが激しいものだからこれだけ飛んでしまったと言う方が良いかもしれない。何となれば「恋は盲目」一寸一本調子なところがある。まぁそこが売りでもある物語ではあったのだけど、いずれにしてもこの8本、まるでアニメーションの玉手箱や~でしたからね😅。「恋は盲目」はまさにライブコントのように畳みかけられてその場のライブ感を堪能するという新しいコンセプトアニメであった事を忘れぬようにここに記す。
二話目の「佐々木君が銃弾止めた」は江川達也の📖東京大学物語を思い出した。そう言えば江川の暴走物語をセリフのみならずシチュエーションにまで拡大したような作品多いかも知れず、第3話もそれに近い😳

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mark108hello

4.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年11月10日
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まゆう

3.0天才の青い時代。

2025年11月9日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

驚く

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コータロー

4.0すでにエモさの伝道師

2025年11月8日
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鑑賞方法:VOD

個人評価:4.0
17歳から26歳までの才能溢れるタツキ節を思う存分に堪能。この時点ですでにエモさの伝道師になっている事に驚愕。
「佐々木くんが銃弾止めた」など夢追い人の応援歌と比喩の効いたコメディタッチが素晴らしく、思わず笑顔と涙が込み上げる。
素晴らしい短編集でした。

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映画BARシネマーナ

4.0この中では佐々木くんかな

2025年10月30日
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鑑賞方法:映画館

笑える

興奮

カワイイ

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りあの

5.01作品からもってかれた

2025年10月24日
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ポッタイシ

4.0“おもちゃ箱”のような4編

2025年10月23日
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若さゆえ勢いあって何でもアリで、意表をついた展開の作品たちを楽しめる“おもちゃ箱”のような作品たち。
「庭には二羽ニワトリがいた。」
早口言葉で知られているタイトルから作ったみたいな作品。
普通の高校生と思いきや、学生服を着た異星人なのが可笑しいし、見た目バラエティに富んでる異星人も、変身してパワーアップする設定が、若くて何でも面白がれる作者の勢いがあって楽しい。
「佐々木くんが銃弾止めた」
憧れの先生の教室に侵入したテロリストを、一人の少年が止める。
性春真っ只中の妄想暴走系作品かと思いきや、「射出された銃弾を止める」という不可能を可能にしたことで、「可能が低いと、可能性は0と考えがちだけど、やってみなければ分からないこともある」
人の可能性についてポジティブになれる作品だった。
「恋は盲目」
勢い100%!
生徒会長が卒業前日に生徒会の後輩に告白するまでの話。
先生の依頼も、浮浪者の邪魔が入っても、宇宙人が現れても、生徒会長の眼中には入らない。
でもね、後輩も見ている限り、両片想いなんですが。
「シカク」
これは常識に欠けて育った殺し屋と殺されたいほど退屈な吸血鬼の話。
ラストは予想外に恋愛に落ち着いた。

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kinako-cat

3.017-21

2025年10月22日
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uz

4.5現実を歪曲するメンタル

2025年10月22日
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鑑賞方法:映画館

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カワイイ

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PJLBN

4.5にわとり

2025年10月22日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

斬新

意表をついたお話のようなそうでないような。
食べ物の話は僕とポークや藤子不二雄FのSFを思い出した。
アプローチは違うけど。
シカクでは親が悪魔に見えた。
割と佐々木くんが好き。

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くろすけ

4.0藤本タツキの初期衝動に溢れる短編集、その1

2025年10月21日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

驚く

各スタジオの競作としても大変見所がありました

■ 「庭には二羽 ニワトリがいた」 ★4
作者若干17歳の作品。読者の興味を引き、共感を作ってからミスリード要素で畳む構成力の高さが光る。原作の粗削りな部分をアニメーションで補間しつつ、アクションを追加して勢いをエスカレーションさせている点が素晴らしい。「食人」「価値観の異なる異人種との交流」、そして「妹キャラ」と、作者の原点となる要素を味わえる

■「佐々木くんが銃弾止めた」★4
藤本タツキの話作りが上手すぎるシリーズ、その2。教室に侵入するテロリストを少年が止める、という定番の中二病妄想をここまで昇華する才能に嫉妬。「放たれた銃弾を止める」という不可能性は、ギャグであると同時に無限の可能性を語るための「ひとつまみのファンタジー」である。アニメ化によるプラス効果は及第点に留まるものの評価は高い(原作は作者がXに投稿したものを読めるので是非)

■「恋は盲目」★3.5
硬派な生徒会長による一世一代の告白。若い二人の前には邪魔者が次々現れるのだが生徒会長の眼中には入らない。告白する/しないのワンイシューで話を引っ張りつつ、キャラクターの濃さ、シンプルなエスカレーションの面白さで見せる。小気味よいギャグ演出が嬉しい。声優さんによる熱演も作品を牽引

■「シカク」★3
ロリ殺し屋と死を超越したイケメン吸血鬼のラブストーリー。人の道から外れた者同士のカップリングである点、シカクの狂気表現に作者らしさを感じられる(目玉集めはチェンソーマンのマキマさんを思い出させる。容姿も似ている)。キャラクターの魅力を中心とした漫画でストーリー性は弱い。真っ先に頭に浮かんだのは「ジャンプラの漫画だこれ!」でした

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フレンチクローラー

5.0ファンなら

2025年10月20日
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見といたほうが良いと思います。初見であればファイアーパンチとか一応読んでからのほうが元を取れると思います

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michi

4.5はち切れんばかりの創造を軽やかに─

2025年10月20日
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笑える

楽しい

興奮

あらゆる設定・世界観、あらゆるキャラを存分に楽しめる4篇といった印象でした。いずれの小品も笑いどころが豊富で、軽やかに楽しく堪能できました。
どの作品にも、大なり小なり必ず殺気のようなものを感じさせながらそこにエロや笑いをぶち込んでくるシュールさ?それに嵌まると、次も次もとこの作家を、求めてしまいます。といっても原作たる漫画はほとんど読んでないんですがねー・・・(笑;)
このオムニバス、様々な物語そのものを楽しめることはもちろん、監督や制作スタジオ・スタッフがそれぞれ違っているので、アニメそのものも、それぞれ比べながら堪能できるという楽しさもありました。それぞれに味わいや特徴があって、実に面白かったです。

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SH

4.0こんなに混むとは思わんだろ

2025年10月19日
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笑える

楽しい

興奮

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弁明発射記録

4.0やっぱり1も観たくなって観ました

2025年10月19日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

斬新

Part-2を先に見て、やっぱり1も観たくなって観ました!2と同様、4作品とも各々の監督のこだわりが感じられて楽しかったです!個人的にはニワトリの最後がジーンときました。

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菓子