劇場公開日 2025年11月21日

落下の王国 4Kデジタルリマスターのレビュー・感想・評価

全183件中、1~20件目を表示

4.5魂を救う物語の力

2025年11月22日
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鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.5癒しと希望の物語が、彩度と緻密さを増した映像美でよりパワフルに

2025年11月30日
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鑑賞方法:試写会

幸せ

癒される

オリジナル版の日本での劇場公開は2008年だが、製作は2006年なのでもう20年近くも経つのかと感慨深い。当時から映像美が絶賛されていたが、このたびの4Kデジタルリマスターで精細度はもちろん、彩度もより豊かに鮮やかになり、世界遺産を多く含む雄大な景観や荘厳な建築群が一層美麗に迫ってくる。

美しいビジュアルが持つ表現力が強化されたおかげで、ケガで入院した病院で出会う青年スタントマン・ロイとルーマニア移民の5歳少女アレクサンドリアが、ロイの即興で語る冒険物語を通じて関係性を変化させていく過程もよりヴィヴィッドに感じられるようになった。優れた物語には人を癒し希望をもたらす力があることを、病院内の現実と空想の物語世界を行き来しながらわかりやすく示してくれる。

アレクサンドリア役のカティンカ・アンタルーは1997年生まれで、愛らしい表情とぽちゃっとした体型も本作の魅力に貢献。キャリアは2011年と12年の短編2本のあと途絶えているが、引退してしまったのならさびしい。ターセム・シン監督は2015年製作の「セルフレス 覚醒した記憶」以降ブランクがあったが、インドで起きた悲劇的な実話に基づく2023年製作の「Dear Jassi」が高く評価されているようだ。こちらも日本で鑑賞できるようになることを期待する。

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高森郁哉

3.5映像の面白さは現実世界の奇観を凌駕したか

2025年11月30日
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村山章

3.5衣裳もすばらしい

2025年12月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

斬新

ドキドキ

ロイのお話の続きが気になる少女の気持ちがとってもよく分かります。

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マリエル

3.5まぁ良き映画時代の作品

2025年12月16日
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鑑賞方法:映画館

斬新

衣装が綺麗、世界遺産が見れる、わかりづらくはないストーリー
もっと小難しいのを想像してたけどわかりやすい展開
ラストも良い感じ
古き良き映画を讃えているような感じで好きだな

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koo

4.5聞いてたよりもちゃんとストーリーしていた

2025年12月15日
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黒糖

4.5映像は綺麗 構成も面白い オチも素敵 でも眠い

2025年12月15日
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鑑賞方法:映画館

2025年劇場鑑賞348本目。
エンドロール後映像無し。

なんかしらんけどアーティスティックな映画なんだろうな、と思って行きましたが、現実と虚構の話を行ったり来たりして、その現実パートもただ話好きの男が子供に話すだけ、という有りがちなものではなく、ちゃんと意味があったり、少女のリクエストに応えて話の内容が変化していくのが面白いと思いました。別に本当に合った話じゃないから変え放題ですし。
予告でアーティスティックだと思っただけあって衣装やCGではない世界中を回って作った風景が幻想的で、美しい絵画を見ているような気持ちになりました。
また、最後のオチに出てくる実際のある俳優の映画のハイライトがこの映画のオチとして素晴らしく機能していて、映画として高い完成度を誇っているのですが、身も蓋もない事をいえば元々の語り手が暗い現実を抱えているだけあって話が暗く、どうしても眠気を誘ってしまいます。
終盤話を終わらせたくて富野由悠季みたいな事をしだしてからは面白かったですが(笑)

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ガゾーサ

3.0映像と衣装が素晴らしかった〜❤️

2025年12月14日
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鑑賞方法:映画館

石岡瑛子さんデザインのVividな衣装、13の世界遺産を含む世界24ヶ国を巡って撮影された圧倒的にSpectacleな映像美、若干チープだけどコミカルな物語…全部引っくるめて(途中少し寝落ちたけど)興味深い作品でしたっ‼️

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たもん

5.0人生の一本に出会った

2025年12月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

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エル

4.0勇者ヨシヒコ

2025年12月14日
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1.死ぬ時の走馬灯はこんな感じ?
2.イケメンとオマセ少女の話
3.イケメンはすここマシ、ヒモに充分なれる
4.あの子役大成しなかったのでは?
5.当時流行らなかったのはニューシネマパラダイスと被ったから?
6.落下の法則は落ちるところまで落ちる事
7.あのスケコマシ乃足は治ったのか
8.足が無くなったから落下ばかりやった?
9.なんでも最後までやり切ることが大事
10.あの女の子立派なオレンジ農家になっているはず

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えびちゃん

4.5私はめちゃくちゃ面白かった。でも、合わない人・理解できない人がいるのも分かるし、今のご時世で放送や配信が難しい理由も理解できた。

2025年12月14日
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鑑賞方法:映画館
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🐙たこ🐙

5.0期待度◎鑑賞後の満足度◎ 『落下の王国(The Fall)』とは映画のことだったのね、という話。映画好きには堪えられない時間。堪能した。

2025年12月13日
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鑑賞方法:映画館

①恥ずかしながらこの映画のことは知らなかったし、ポスターから受けるイメージから小難しい話かな、と思って観に行ったらとても分かりやすい映画だった。

②映像も素晴らしい、美術も素晴らしい、石岡栄子の衣装も素晴らしい、だれないえんしも宜し、そして何よりアレクサンドラ(前半はそのこしゃまっくれた言動に少々イラッとすることもあったけど)の視点から、ロイとアレクサンドラ(と病院関係の人々)の話と、ロイの語る結構行き当たりばったりの山賊とその仲間達と悪徳総督との因縁の争いの話が平行して進み、そしてラストに向けて二つの話が収斂していく脚本が面白い。

③ラストにはここまでを観て貰った観客へのプレゼントの様に驚きの至高の数分が続き、ここ迄でずいぶん緩んだ頬に更に微笑みを浮かべさせてくれる。
「The Fall」が映画の世界を支えてくれているという賛歌になっている。

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モーさん

5.0映像美、遊び心、そして映画愛

2025年12月13日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

斬新

映画は、モノクロ無音のスローモーションのシークエンスから始まる。
一体どんな場面を撮っているのか、視点を変え、画角を変え、被写体との距離を変え、途切れなく繋がれる画によって徐々に明らかになっていく全貌。最後はつり上げられた馬の画で終わる。冒頭のこの場面を目にしただけで、傑作の予感がする。

カラーの映像に切り替わってからは、噂に違わぬ「本物の」映像の美しさに終始魅入ってしまった。
物語の世界を彩る赤、青、黄、緑、白、黒・・・。原色なのにケバケバしさがなく、エキゾチックで品がある衣装。バックに映える美しく雄大な自然と圧巻の伝統建築物。どこを切り取っても一枚の画として成立するように作ったかのような徹底的で尋常でない「見栄え」への拘りを感じる。

橋から落ち、夢破れ、恋に破れて自暴自棄になった青年が、木から落ちた少女に語る「つくり話」。話の筋はやや強引で、子供だましのもののようにも感じるが、青年一人が即興で紡いだ作り話は、悲劇的な結末に終わろうとしていた。しかし最後に(また落ちて怪我した)少女がもう一人の作り手として参加したことで、青年の生きる力を呼び覚ますことになった。怪我の功名とはこのことか!

少女のしゃべり方と動きが愛らしく、好奇心と遊び心に溢れている。象、猿といった動物が活躍するのも子供心を意識した演出だろうか。

そしてラストのモノクロ映画スタントシーンのカット集は、CGもVFXも無かった時代に、観客を驚かせ、楽しませようと身体を張って撮影に挑んだスタントマンやスター達へのリスペクトに溢れていた。

個人的には、バリのダンスシーン、姫の蓮の花の衣装がとても印象的だった。ターセム監督とデザイナー石岡瑛子の、自然や歴史、文化への真摯に向き合うスタンスや畏敬の念がクリエイティビティの発揮に繋がったのだろう。

映画館のロビーでスタッフに声を掛けられて手に取ったパンフレットは、壁掛けカレンダーのような見たこともない特大サイズ。写真集のような中身だった。先に購入した男性が「こんなのどうやって持って帰るの?鞄にも入らないし、家でもどうやって保管すればいいんだよー」と笑いながら持ち帰っていたのが可笑しかった。

今までにない、映画体験をさせてもらいました。
Thank you,Thank you, Thank you very much!

※※追記~物語について~※※
映像が素晴らしいので、観終わったあとはそこにばかり意識が向きがちだったが、少し時間がたって「物語」というものについて考えさせられた。

親が子に読み聞かせるように、物語る者と、それを聞く者が同じ空間でその物語を共有するとき、語り手は聞き手の反応を見ながら語り口を変えるし、聞き手の反応次第では、話の中身すら変えてしまうことがあるだろう。文字のない時代に生まれた神話や昔話も、そういった側面があったのではないか。神話や昔話は、語り手と聞き手が共同で創るもの。劇中で、途中から少女が物語のなかに登場するようになったのも、そう考えると納得がいく。
良き物語は、良き語り手と良き聞き手の共同作品。そういうことに気づかされる映画でもあった。

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TS

5.0堪能

2025年12月13日
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鑑賞方法:映画館

斬新

カワイイ

映像美 音楽 ファッション 肉体美 映画館で鑑賞してよかった。無垢なアレクサンドリアの セリフ 動き 表情と すべてがとにかく可愛いかった。物憂げなロイの表情も声もいい。髪型が変わると急にセクシーでもあって。残酷になりそうなストーリーは 5歳の願いで 救われ 創り変えられる。ところどころで 現代では違和感を感じた場面もあったけれど ひさしぶりに 映画館ならではの贅沢な時間を過ごせた。

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Sophia

4.0ビジュアル主義×女児向け御伽噺

2025年12月13日
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鑑賞方法:映画館

ビジュアル主義って批判的な意味合いで使うことが私の中では多いがここまで徹底されると圧倒される。それと作り手側も割り切った荒唐無稽さなので気持ちいいのかもしれない。女児アレクサンドリアがふっくらしてて可愛いがその後映画には出てないらしい。それもそれでいい。ビジュアル主義としての詳細な立ち位置などはダーレン・アロノフスキーのπパイとかとも比べたくなるかもしれない。それと木村大作とかね。

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タカシ

3.0映像は確かに美しかったけど

2025年12月13日
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鑑賞方法:映画館

単純

知的

難しい

刺激が少なく、自分には向かない映画でした。
ストーリーは凡庸で、取り立てて面白いとは感じなかったです。
あとは、自分の読解力の問題だとは思いますが、映画の中盤まで登場人物の身の上が分からず、ずっとモヤモヤしてしまいました。

全体的に、少々退屈な作品でした。

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ゆう

3.5インド人

2025年12月13日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

驚く

カッコイイ!二度と女を見ない誓いも。扇子のベール最高。ダーウィンの毛皮コートイカスー。剣山状態凄い。アメリカンエクゾシティ、タテハチョウじゃねえか!
落下には色々と意味を掛けてるんでしょうね。交響曲7番?悲壮壮大と言えばコレか、愛のむきだしでも盛大にかかってたな。

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トミー

5.0圧倒される映像美

2025年12月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

驚く

斬新

デジタルリマスター版が公開されたので見に行きました。映画館の大画面の前列で見てあらためてこの映画のすばらしさを感じてきました。
人間の深層意識を増幅して卓越した創造性でビジュアルに落とし込んで表現していて、自然と映像に引き込まれてしまいます。石岡瑛子の衣装も素晴らしいです。数々の歴史遺産をこれだけの迫力ある映像として残しているのはこの映画以外にないんじゃないでしょうか。とにかく画面の端から端まで無駄なく使っていてこれはビデオで見てはいけない作品です。
ストーリーテリングする主人公の頭の中で想像していることが映像化されていきます。これは「ザ・セル」にも通ずるターセム監督の好みなんだと思いました。
ストーリーは映像に負けているという見方もあるようですが、そんなことはなくつらい目にあった無垢な少女と絶望に生きる男の心の交流と再生が大胆な手法で描かれていて心にしっかりと響いてきました。CGでなんでもできてしまう時代にはない素晴らしさが詰まったはずすことのできない作品だと思います。

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むっ、むいちろう

4.0ビジュアルモンスター、略してビジュモン

2025年12月12日
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鑑賞方法:映画館

ホントに贅沢な映像体験だった。アバンタイトルからビジュアルモンスター・ターセムの本領発揮。そしてなんだかんだでフィンチャーが噛んでるとは思えない、微笑ましい話でした。むしろギルレモ・デル・トロ風味がある

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weakboson

4.5余韻よろし

2025年12月12日
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鑑賞方法:映画館

観終わって2日たつわけだがベートーヴェン第7番を聴きたくなる熱が継続中。

映像はすごかった。
愛を感じる武蔵野館で観たことに後悔はないが、もっと大きいスクリーンと高度な音響施設の劇場で観てもよかったのかもしれない。

思い返すと印象的なシーンばかりだ。
冒頭のモノクロスローモーションもだし、フィジーの島もだし、神父の顔からののシーンもだし、解放するシーンもだし(シュナの旅を思い出した)
個人的には観る前からわかっていたとも言えるが、石岡瑛子さんの衣装の美しさは本当に素晴らしかった。
5人➕αの個性爆発でバラバラだけど際立つ衣装は魅力的すぎる。
黒山賊のはある意味一番シンプルなのに、セクシーさが半端ない。二の腕と2丁拳銃、黒地に金の装飾。

彼の、いや彼らのストーリー展開に思うところがあるのは人それぞれだろうが、自分はこういう夢物語があってもいいと思える派。忘れていた児童文学だってこういう感じなのもあっただろう。理路整然としたストーリーを求めたいならおすすめできない。

落ちる、の解釈は色々ありそう。パッと出てきたのは、必ずしもネガティブな意味だけではないということ。地球にいれは物理的にも精神的にも落下は誰でも経験することだけど、落下してからどうするかが大事なのかなぁ、とか。

レビューとは関係ないが、美しい映像を見てると仕事してちまちまとスマホをいじってばかりの生活なんかしてる場合じゃなくて、もっと美しい景色の所に自分も行きたいし行かなきゃなんて気にさせられてしまった。実際の映像がもつ力、かな。
北インドの湖はパンガン湖とかの近くだろうか?
いつか行ってみたい。

あと、最後に、書くと怒られそうたけど、めんべえのお面を思い出して食べたくなった。

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