「テレビ版のチェンソーマンと同じ轍を踏みそう」劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」 豆腐さんの映画レビュー(感想・評価)
テレビ版のチェンソーマンと同じ轍を踏みそう
バトルはかっこいい。
しかしバトル以外の演出が酷い。
公開前に声優陣が邦画みたいだと言っていたことで危惧していたが、2期でも怪しく感じていた部分が酷くなっていた。
1.引き構図が多すぎる。
2.原作の決めゴマのところで悉く顔が映らない(映っても半分隠れてたり)。
3,謎の未来軸挿入。
上2つは他の人も指摘しているので省略。
(一つ言うと個人的には直哉が虎杖達の前に現れた時の長尺引き構図が特に気になった。その前に顔見せてるのにあれだけ長尺で顔が見えないほど引いたままにする意味はあるのか?)
最後の3.未来軸挿入が一番意味がわからない。
アニメ冒頭に衝撃展開を映し、そこに至った経緯を描くといった流れならわかる。
1期の一番最初が突然の死刑判決から始まるのは視聴者を引き込みやすいと思った。
今回も虎杖が乙骨に殺される瞬間から始まったならまだ良かったと思う。
序盤九十九が出たり乙骨が出たりする中呪霊を狩る虎杖。呪霊と戦っている最中、突然乙骨に襲われ劇場(歌舞伎座?)のような場所に落ちる。
その後しれっとタイトルに移りさっきまでのバトルはなかったかのように虎杖たちは動いている。
原作既読のため最初は乙骨の登場を早めたのかと混乱した。
しかしそのシーンがなかったかのように話が進みさらに混乱。
未来の話なのか?とは思いつつ原作にもこんなシーンはなかったと考えていたが乙骨が虎杖たちの前に現れバトルになり同じシーンが映し出されたことでやはりあれは未来の映像だったのかと思い至った。
確かに横山大観の描く日本画のような幕を背景に日本刀で刺す男とそれをギリギリでかわす男の構図は印象的かもしれない。
しかし序盤の途中、現在軸の最中の出来事のようにこのシーンを挿入する意味は?
原作既読勢も未読勢も混乱するだけではないだろうか。
他のシーンも含めておしゃれ(センスのある映像)に見せたいという心情が先走っている演出の多い先行だと感じた。
バトルはかっこいい(が自分のような作画厨にはウケるけど一般層からすると雑だと思われそうだなあ)のでそれ以外の演出はどうにかして欲しい期待で評価1.5にした。
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