「期待大でいったものの……」劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」 そらそうめんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待大でいったものの……
今回は渋谷事変の総集編。
それでいて死滅回遊編をちょっとだけ。
一番最初の虎杖悠仁の慟哭、
何を言っているか全然聞き取れなかった。
回想にしては長くて、遡るにしては説明の足りないストーリーを終えて再度、虎杖悠仁の慟哭シーンに戻るがやはり何を言ってるか聞き取れなかった。
深い絶望とやりきれない葛藤は伝わってくる。
私は耳がよいほうでもないのも相まって
初回鑑賞時はさっぱりだった。2回目以降はきちんと聞き取れた!!音響の問題だったのかな?
ぶつ切りの詰め合わせで
総集編にしてもちょっと残念な出来だった。
アニメ視聴済み、原作所持。
映画館で呪術を観るのは初めて。
アニメも原作もどちらも最後に見たのはちょうど1年ぐらい前だろうか
詳細な内容はあまり覚えていない。
渋谷事変のダイジェストは
ナレーションが一切無いのもあって何が起こってるのか
中々分かりづらい。とにかく格好いい戦闘シーンの連続
私は戦闘シーンが好きだ
だからとても楽しみにしていた。
始まってみれば戦闘シーンに次ぐ戦闘シーン
息をつく暇もない
期待通り、戦闘シーン祭りだ。
けれど私のテンションは上がりきらなかった。
かっこいい!!とはなるのに入りきれない
飲み込まれきれなかった。
戦闘シーン以外もずっと作画が良くどの場面を切り取ってもまるで絵画のよう。
それが本当に疲れた。
全体的にエヴァを意識している。懐かしい。
九十九のガルダが空中を浮遊するシーンは気にならなかったが、脹相と虎杖の階段のシーンは何度も巻き戻る演出正直くどい。「行こう」と、進むまでの表現なんだろうけど……
かっこいいシーンがずっと続くだけではいけないんだと理解した。
あと、吹っ飛ばされたり吹っ飛んだりするシーン
この吹っ飛んでいく描写が長い
悠仁しかり、直哉しかり
キャラクター達が組み合ってる、打ち合ってる?時間自体はそんなに無いんじゃないかと思う。
冗長的で途中で見ていて飽きるくらいには。
乙骨戦前に入る尻尾が手のトンボみたいなやつと戦う〜屏風の前で乙骨の刀を受ける虎杖のシーンは必要だったのか?
あれのせいで混乱した。
アニメでもいれるのかなあれ。
劇伴
劇伴自体はとても格好いいものが多くて良かったけど
静かにして欲しいな……うるさいなと感じるシーンがあった
脹相が直哉に「兄は弟の手本なんだ」の一連のシーン
声優さんの言い方も含めしっとり聞かせて良かったような場面だったと思う。
しかしシャカシャカ、と絶妙に音のでかいBGMで気が散る。
その直後の派手な戦闘シーンに繋げるならなおさらいらなかった。2回目の鑑賞時でもやっぱりここは気になった。
あと、叫び声ではなくキャラクターが喋っているのにわりと大きな音量でボーカル入りの曲が入ってくるのは気が散る。
(2回目鑑賞時に、鬼滅やチェンソーマンのセンスの良さが恋しくなった。)
呪術の特徴的なあのナレーションがもっと入っていたなら息抜き&脳の整理整頓になったんだろうな、脹相vs直哉でナレーション入ったとき安心したもんな。
このタイミングに公開されたというのもあって
鬼滅の刃、チェンソーマンとどうしても比較してしまう。
2作品と比べてメリハリがなかった
ずっと格好いい、なんか絵画的な絵面が続く。
謎の戦闘シーン。
楽しいより疲れた。が残る映画だった。
アニメに期待。
以下、ピックアップして感想。
渋谷事変
七海のこと大好きだなってくらい海のシーン長く感じた
好きなキャラクターだったけど、他のシーンがだいぶ端折られてるなかここで時間たっぷり使わなくても良かった。
真人に殺されるシーンを印象付けるためなんだろうけど
他が駆け足な時点で不要だったと思う。
釘崎は声優も相まってやっぱすごくかっこいい。
vs宿儺
漏瑚は一瞬。炎vs炎もっとみたかった。
まこら。何が起こってるかさっぱり。頭だけになっても止まらない姿が良かった。
真人vs虎杖
味方が殺され出す前の虎杖の表情が非常に格好いい。
呪いらしい真人はとても良い敵だったと思う。
心が尽きたそのとき東堂が登場する。
俺たちみんなで呪術師なんだと。
この男はいつだって格好良すぎる。
「たんたかたーん!」のシーンが入ってて嬉しかった。
脹相vs虎杖では脹相の「残念だったな」シーンや虎杖に当てられて混乱する脹相のシーンが削られていてとても残念だったから。
乙骨vs虎杖
圧倒的強さ、それでいて不気味な雰囲気。物言い柔らかな青年が刀を振り回すアンバランスさ、近接戦闘シーンもとんでもなくかっこよかった。
強者が主人公に実戦を通して稽古をつけるようなシーンが好きなので「刀に意識が行き過ぎ」と囁くとこはガチでテンション上がった。
脹相vs直哉
楽しみにしていた組み合わせ。
もうちょい時間かけて&もっとナレーションつきで脹相の技見たかった……。
直哉の速さに翻弄され押され続けるも、呪力を血液に変換できる体質で形勢を一気にひっくり返す。投射呪法(多分)で血液の津波から逃げる直哉の演出はとても良かった。
直毘人といいこの術式格好いい。
直哉がドスの血を懐紙できちんと拭うシーン
なにげないシーンだったけど、やけに格好良かった。
本当に、ここめちゃくちゃ良かった。
兄の矜持を持って直哉を追い詰めた脹相。
しっかりお兄ちゃんを遂行したものの
乙骨に張り倒されて終了。
ここでも脹相の「超新星」の台詞がなくて残念ポイントだった。
伏黒と再会
「俺を助けてくれ」伏黒のこの言葉で立ちあがる虎杖。
そうだよな。自分を殺した実績のある乙骨っていう存在も得たし。なんならお兄ちゃんもいる。
ずーっと格好いいが続いて疲れてきたところに染みるのが脹相だった。彼の存在のおかげで私も登場人物たちもほっと一息つけたのではなかろうか(笑)
終盤も終盤だったけど。
映画館で見れるんだ!と期待していたシーンが
入ってないことが結構多かった。
脹相の「残念だったな」とか「どけ、お兄ちゃんだぞ!」「超新星」とかあとはアニオリの脹相vs羂索の大バトルとか
脹相だけピックアップしたけどほかにも色々ああ、ここ入れないんだ…みたいな物足りない気持ちになる場面多かったかも。
凄い戦闘シーンはそりゃ嬉しいけど
まず第一にあるのは原作で、名場面やキーになる台詞を蔑ろにして戦闘シーンに力入れてるみたいに感じてきた。
格好良けりゃなんでもいいわけじゃない。
もしかしたら、
アニメに収まらなから映画にもりこんだのかな?
不満ばかりだけど3回見る予定。
東堂葵、脹相、釘崎、真人。この四人の声優さんの演技が非常に好きだ。
声優
真人の声優さんの演技力が素晴らしかった。
アニメでも感じたことだったが、映画館の音響でその演技を聞けたのはとても良かったと思う。
この声優さんの演じてきたキャラクターの中でも私が知る中で一番、魅力を感じた。
真人には呪いとしての迫力、産まれたての呪いだからなのかいっそ無垢さを感じるような言動。人間から産まれた呪いなだけあって悪意はピカイチなはずなのに
声優の演技、台詞まわしで魅力的なキャラクターになっている。
絶好調〜羂索に抽出されてしまうまでで
声が全然違う。とっても良い。
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