音楽 ブラッシュアップ版のレビュー・感想・評価
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ほぼ1人で作った上にブラッシュアップまでする凄さ
この映画は最初の公開時の初日に観ており、ほぼ個人でこれを作ったという事実に驚愕した覚えがある。あと舞台挨拶の監督が体格デカくて穏やかそう、という印象。
あの当時でもすげえと思ったのにさらにブラッシュアップ版まで作るやる気にまた驚く。
サービスデーということもあり、監督の最新作『ひゃくえむ。』公開中ということも加わり新宿の映画館はかなり埋まっていた。
ラストのライブシーンが特によく動く、ということ以外ストーリー展開をほぼ忘れていたので新鮮。
どこがブラッシュアップされたか。
たぶん全体的に絵が綺麗になってる。
あと森田が風に吹かれながら歌う場面は風になびく髪の動きと彩色がより描き込まれた気がする。
全編に渡りより描き込まれた気はするのよ。
ストーリーをほぼ覚えていなかったのだがヤンキーがバンドの真似事してみたら思った以上に楽しかった、なんなら町のフェスにまで出ることになった、という音楽青春映画ではあるんだな。絵と動きのインパクトに引っ張られていた。
後半に他校のヤンキーに絡まれて背中から武器を出すのか?と思いきやリコーダーを取り出してリコーダーを一心不乱に吹きながら走り続けて追ってくるヤンキーを置き去りにする、という状況がそもそも面白い。その上、それを結構な枚数を使ってアニメーションにしている。
森田が古美術として出演したフェスの本番でミスして落ち込んでいたが古武術の演奏に感動しステージに乱入、いつの間にか古武術と古美術の合同バンドになる展開は熱いものがあった。絵のインパクトに引きずられて笑う上に熱い。
これやっぱりすごいよな。
こんな絶妙なギャグと思いがけない熱さが共存する作品はそうそうない。
そもそもこんなスタイルでほぼ1人の人間が頑張って何年も描きまくってアニメ映画化したという事実に日本アニメの限りない可能性を感じる。
何度も言う。色々な作品があふれているから日本のアニメは面白いんだよ!
必見です!只々音楽の楽しさの原点をストレートに描いていて、その表現とグルーブ感に感動しました!
楽器を触ったことも無い不良学生たちが、ふとしたきっかけでバンドを組んで、素直に感じた感動のまま演奏し、地域のフェスに参加する。
「ひゃくえむ。」の監督による初劇場アニメ作品のブラッシュアップ版。
「ひゃくえむ。」の監督で、このストレートなタイトルから想像した通り、やはり、只々「音楽」の楽しさの原点を追求した作品になっていている。
この単純なキャラクターの絵柄で、ロトスコープによる動画が動く。
クライマックスシーンでは、実際に観客を入れた状態での演奏を撮影して、アニメ化。
自由な描画、色彩の表現が、実際の演奏、パフォーマンスのグルーブ感と相まって感動しました!
主人公が、次どう動くか予想できないようなところも面白く、笑えるシーンもあって最高でした。
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