二対一 東ドイツ通貨統一の夏に発見した大切なことのレビュー・感想・評価

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4.0興奮は一段落したけれどまだ希望があった時かな

2025年10月12日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

斬新

実話とは!旧東ドイツ関連の話はStasiとか密告とか暗い話がとても多いので、コメディでなおかつ実話に基づく!で笑えた。そして幼なじみ3人の関係性がとても良かった。西に行って出戻った男、東に留まり職を失った男、客室乗務員をしていて失業した女。女の子の父親は?ザンドラ・ヒュラー演じる女の逞しさと明るさと楽天的なところにほっとさせられた。5人が一つのベッドで一緒に寝ている姿のいろんな形には笑えて幸せな気持ちになった。

旧東ドイツへのノスタルジー(オスタルジー)や当時もう始まっていた大量の失業や倒産には複雑な気持ちを覚えた。服、特に女性の服のデザインや色彩に当時の旧東独っぽさを感じた。車を見ればすぐに西か東かわかるのが残酷だった。ハンガリーとゴルバチョフの力は大きかったなあ。

元ドイツ首相のメルケルが引退するときの式典で彼女が望んだ曲の一つがニナ・ハーゲンの「カラーフィルムを忘れたのね」。その世界は旧東ドイツの温かいのんびりした空気をまとっている。旧東ドイツをテーマにした映画の今後の可能性をこの映画は示してくれている。

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talisman

2.5通貨は二対一でも、人の価値は一対一だ

2025年10月10日
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鑑賞方法:映画館

東西ドイツ統一を前に、価値を失った旧紙幣に絡む、ドタバタヒューマンコメディ。

実話に基づくかなり壮大な規模のお話なのですが、アクションのテンポやコメディセンスは、西側(特にアメリカ)のそれに慣れきってしまっているせいか、なんか牧歌的というか、もっちゃりした印象を受けてしまいました。

一方で東ドイツ国民の、そして旧東ドイツ映画人のプライドと心意気みたいなものが強く感じられたところは、良かったです。

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sugar bread