エリザベートと私

劇場公開日:2025年10月6日

エリザベートと私

解説・あらすじ

オーストリア皇后エリザベートと、彼女の侍女となったハンガリーの伯爵令嬢イルマの歪んだ関係を描いた歴史ドラマ。

19世紀末。結婚も修道院も拒んだハンガリーの伯爵令嬢イルマは、母に命じられ、ギリシャ・コルフ島で孤独に暮らすオーストリア皇后エリザベートの侍女となる。女性だけが暮らす館で、イルマは風変わりな皇后の言動に振り回されながらも、次第に彼女に心惹かれていく。装いや生活も皇后に合わせ、ともに旅を重ねるうち、ふたりの関係は歪んだ共依存へと変化していく。

「落下の解剖学」「関心領域」などのザンドラ・ヒュラーが侍女イルマ、「男と女、モントーク岬で」のスザンネ・ウォルフが皇后エリザベートを演じ、「大いなる自由」のゲオルク・フリードリヒが共演。日本では、ザンドラ・ヒュラーの出演作を集めた特集上映企画「特集 ザンドラ・ヒュラー 変幻する<わたし>のかたち」(2025年10月3日~、YEBISU GARDEN CINEMA)にて劇場初公開。

2023年製作/132分/ドイツ・オーストリア・スイス合作
原題または英題:Sisi & Ich
劇場公開日:2025年10月6日

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(C)2023 Frauke Finsterwalder / Walker + Worm Film / MMC Independent / C‑Films AG / Dor Film Produktionsgesellschaft

映画レビュー

5.0 二人の女性の救済

2025年10月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

斬新

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talisman

4.0 やっぱりザンドラ・フュラーのうまさに魅せられる

2025年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

私好みの傑作!撮影はスタイリッシュ、衣装や美術、挿入歌がおしゃれ。謎めいた導入部(ギリシャの館へ赴任シーン)、そしてなんといってもシスターフッドの高揚感!(嫉妬はするけど、恋愛とはちょっと違う)

自由奔放な皇后シシィにイルマが感化されていく過程にわくわく。バスタブ、馬上、ダイブ、草etc
母親に抑圧されていたイルマが解放される一方で、皇室や老化への抵抗の同志を得て生き生きするシシィ。

史実と創作を上手く組み合わせている。フランツ・ヨーゼフ一世やヴィクトル大公などキャラの強い実在人物をうまく配して盛り上げる。方やシシィの死については謎めいた解釈になっている。

旅行のシーンもとても楽しい。ギリシャ、アフリカ、イギリス、スイス 二人と共に各地の旅情を堪能できる。あと、シシィの実家の設定出てくるピンクのお城。デュッセルドルフにあるベンラート城が使われていると思われるが、めちゃくちゃかわいくて行ってみたい。

ザンドラ・ヒュラーはやはり圧倒的にうまい!イルマの人間的成長と心象変化を見事に表現している。本作は特集上映だけでなく、是非拡大公開してほしい。
また今回来日が中止になったのは残念。引き続きザンドラを追いかけます。

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