「万人受けはしないと思われますが…」ブラックホールに願いを! 銀河の雫さんの映画レビュー(感想・評価)
万人受けはしないと思われますが…
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ブラックホール研究所で起こる事件に立ち向かう研究チームと
場面緘黙(かんもく)症に向き合う主人公の二軸で進む物語。
ひとつの事件の決着を見たと思いきや…となっていく後半の展開は、よくある作りですがテンポ良く、中弛みなく見られたかなと思います。
個人的に身内の趣味に乗っかって平成ライダーなどを追っていた時期があったため、2036年の市街の近未来的な表現や事件により引き起こされる様々な事象によるエフェクト、少しコミカルさのある人物の登場にてそれらの作品を想起し、
ブラックホールをネタにするだけあって「トップをねらえ!」の要素も垣間見えた時には「やっぱりその概念持ってくるんだ」と勝手に口角を上げておりました。
話が難解だったり、過敏な反応を呼びやすい不安障害をテーマのひとつに添えている都合、分かりにくさや共感のし辛さ、科学考証や病理の描写を「どこまでリアルに/どこまでご都合に」するかの匙加減がだいぶ難しそうだなと感じた所があります。
一方で、賛否あろうとやりたい事をやってこそのインディーズではないか、とも思うので私個人としてはこれで良いんじゃないかなとも思えますし、何だったら好き寄りな1本でした。
以上、拙文にて失礼致しました。
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