劇場公開日 2025年10月24日

ハード・トゥルース 母の日に願うことのレビュー・感想・評価

全10件を表示

4.0巨匠マイク・リーにしか紡ぎえない有機的な人間模様

2025年10月22日
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鑑賞方法:試写会

この主人公は強烈だ。目覚めと共に怒りを爆発させ、買い物中でも、美容室にいる時でさえ周囲への攻撃が止まらない。まるで何かが視覚に入る前からすでに攻撃の準備が整っているかのよう。もしもあなたにとってこれが初めてのリー作品なら大きな衝撃を抱くはず。でも逆に巨匠リーをよく知る人は、一向にやまない口撃に笑みすら浮かべ、「この女性の心理では何が起こっているのか」と探究モードが起動していくことだろう。リー作品には脚本がない。キャストは皆、監督との数カ月に及ぶ共同作業でシチュエーションを与えられ、それに対する即興演技を練り上げ、徐々に作品としての一つの流れが形作られていく。だからこそ彼の映画は、有機的な感情の交錯こそが全ての要となるのだ。『秘密と嘘』以来となるマリアンヌの突き抜け方は相変わらず素晴らしい。何一つ”答え”が提示されないのもリー作品でおなじみ。暗転と同時に、突き放された余韻がズーンと沁み渡る。

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牛津厚信

3.5ちょっとしたできごとが、 変化につながっていくのかと思ったら、 そ...

2025年11月8日
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ちょっとしたできごとが、
変化につながっていくのかと思ったら、
そうでもなかったり

でもこんな小さな積み重ねがそのうち大きな変化となって、
みんなが幸せになるといいな

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jung

4.0不機嫌ハラスメント 10段階中の10認定

2025年11月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

母親の墓参と食事会がひとつの分岐点となりそうだったが、そう簡単ではない。

もちろん性格が、体調が、関係が、生活が予定調和ドラマのように劇的に良くなるわけでもなく、それでも人生は続いていく。
半歩ぐらいは前に進んだ気もするが、一歩後退する出来事も起こる。夫もどうしてもダメなら一回離れてもいいと思う。

人間を深く深く見つめる視線。マイク・リーの映画やなあ。名匠まだまだ健在である。

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sugar bread

2.025-130

2025年11月2日
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鑑賞方法:映画館

眉間にしわ、
仏頂面、
早口で罵詈雑言を吐き散らす。

何が悲しくて、
何に恐れて、
そこまで周りを警戒し威嚇するのか❓

共感も教訓もありませんでした😖

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佐阪航

1.0暴言がきついためにお話しの流れも頭の中に入ってこない

2025年10月27日
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鑑賞方法:映画館

怖い

最初から年配の女性が怒鳴りまくるシーンが続いて、精神的につらいです。
台詞とはいえ、暴言がきついために、お話しの流れも頭の中に入ってこなくて、ひたすら罵声を聴かされているうちに、それにも飽きてきて寝てしまいました。
気がついたらエンドロールでした。

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ねこたま

1.0被害妄想自己中専業主婦?

2025年10月27日
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単純

難しい

配管工の夫と22歳ニートの息子とロンドンで暮らし、常にイライラしてどこに対しても吠えまくる黒人主婦の話。

結構大きなキレイな一軒家で暮らし、息子のやることなすことにモンクを言ったかと思いきや、帰ってきた夫にも…食事中も愚痴とモンクが止まらず頼むから黙ってくってくれという始まり方をみせていく。

と思ったら、職場やアパートで客や仲間や娘たちと愉しそうにバカ話をして盛り上がる妹界隈。

そんな妹とのやり取りも絡めつつ、兎に角口悪く何でもかんでも罵りまくり、人を卑下しまくるヤバいパンジーをひたすらみせて行くけれど、これって夫とはうまくいっていた時期も恐らくはあるんだろうし、もともとではなくてかなり拗らせた更年期障害か不安障害的な精神疾患てことですかね?
てか、病院でそういうとこ紹介されないのかね?

そしてあらすじ紹介に記されていた通り、思いを吐露はしていたけど、それってあなたの感想ですよね。しかもだとしてもだから何?
からのモーゼスの心に触れて………。
と思ったら、なんだそりゃ?フォーリング・ダウン的な方向に向かうのでもなく、コメディにもなっていませんが?
カートリーもやり切れなさと思しき感情の片鱗を1度だけ見せたけれど…そしてそこで終わりですか?主人公は夫と息子?

中途半端な不快さが続くだけで、何も面白さが伝わって来なかったし、映画として何が言いたいのか全然わからなかった。

どうでも良いけど「いらち」は関西以外では通じないことが多い言葉なので気をつけましょう。

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Bacchus

3.0孤独という存在

Kさん
2025年10月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ずっと気になっていた作品。

主人公の家族関係は冷めきっている状態で
明るく過ごす妹家族とは対照的。

日々の鬱憤を無差別に撒き散らすパンジー。
夫と息子は沈黙に徹するしかなく
本人も感情のコントロール不可。

その怒りからは彼女の心の奥底にある
悲しみや孤独が痛いほど伝わってきました。

口撃は口撃でしか返ってこないし、
親切にすれば親切が返ってくる。

ラストシーンにも考えさせられました。
この先、彼女の不安が少しでも和らいで
穏やかな日々が訪れますように…。

主演のマリアンヌ・ジャン=バプティストさんの
繊細な演技、素晴らしかったです!

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K

3.5人物づくりの即興性に注目

2025年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ロンドンやNYでは去年の秋に上映されていた作品。今回日本の宣伝では触れていないようですが、この映画の最大の注目ポイントは、その人物像。

この映画に写し取られているのは、撮影スタジオやロケ現場に俳優と監督が行って、そこで長い議論と即興的な演技、カメラテストを繰りかえしながら「その場で」作りあげられた登場人物たちと言葉・表現。それを精密な脚本に起こしてカメラを回すので、「即興的な演技」「アドリブ撮影」ではないんですね。あくまでクラシカルな映画作りです。しかし、そこに映っているものは俳優たちの個性と人生が色濃く反映したその場かぎりの姿、という面白さ。

だからこの映画は、なんということのない話であって、主人公は終始ぶつぶつ文句を言っているだけなのに、画面は『ドライブ・マイ・カー』のようにスリリングです。半ばドキュメンタリーでもあり、半ばフィクションでもある。その緊張の糸を切らないように、音楽はきわめて抑制的にしか使われていません。

これを単にハリウッドのよくある感動家族ドラマと考えると、その正体をとらえそこなってしまいます。俳優と俳優の関わり方の迫真性に、ぜひ注目してください!

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milou

3.5不安が全ての元凶だよな。。

2025年10月16日
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鑑賞方法:試写会

孤独は何よりも人を傷つけるのかもしれない。
パンジーは心配事で頭が一杯。
でも不安をぶつける場所がない。
行き場を失った鬱憤がいつの間にか口撃となって他人を傷つけて、自分も同時に返り討ちにもあってしんどい日々。
多分、どの人も何かしら大変な日々を送っているけど、そのしんどさを分かち合えるから元気に生きていけるんだなと思った。

パンジーの鬱憤は、本人にもコントロールできず、全方向に無差別に発射されてしまい、他人を傷つけてしまう事で自分も傷つけてしまう。本人もとてもしんどいと思う。
でもあの口撃は正直一緒にいるのが辛い。
他人なら距離を距離を置けるけど、家族は逃げ場がなくてみているだけで辛かった。

あの家族のその後が気になるわ。
しかし、監督80代、人生集大成の時期に撮られた作品だと思うとなかなか感慨深かった。

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icco

3.0怒り

2025年10月13日
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鑑賞方法:試写会

2025年10月13日
映画 #ハード・トゥルース 母の日に願うこと(2024年)鑑賞

ロンドンの黒人ファミリー
家族にも周囲の人間にも常に怒っている姉と陽気な性格の妹

母の日に姉妹で母の墓参りに行ったことで何か変わるのか
周囲を不快にさせる怒りの訳は

@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました

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とし