「爽快感や滑稽感や悲哀感に残酷さのごった煮」WEAPONS ウェポンズ nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
爽快感や滑稽感や悲哀感に残酷さのごった煮
不気味な不穏な空気感に、複数の人物の視点で核心に近付いてゆく構成も面白く、最後まで目が離せませんでした。
痛々しいグロテスクな場面もありつつ、ブラックなコミカルさがあるのも良かったです。
映像的にも、日常の中に非日常が入り込んできたシュールな異様さが印象深いです。
辛い立場の主要登場人物が必ずしも清廉潔白な人間ではなく、多面的な描写だったのも良いと思います。
担任教師はクズな面もありますが好感の持てる面もあるなと。
前半の得体のしれない雰囲気や田舎町の人間関係など、なんとなく「ツイン・ピークス」を連想しました。
後半は、成程、こういうジャンルだったのかと。
クライマックスは、爽快感や滑稽感や悲哀感にえげつない残酷さがごった煮になったようなカオスな勢いで、個人的にはかなり面白かったです。
子役のメンタルが心配になったりしてしまいますが、きちんと配慮して撮影しているとは思いますが。
ともあれ、劇場で観ることができたのはありがたかったです。
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