ドライブ・クレイジー タイペイ・ミッションのレビュー・感想・評価
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グイ・ルンメイの多彩な魅力を愛でる一本
グイ・ルンメイが初登場シーンで「ティファニーで朝食を」のオープニングを再現して早々に楽しませてくれる。アジアの女優でオードリー・ヘプバーンを真似してさまになるのは彼女か深津絵里くらいだろう(個人の感想)。劇伴で「ムーン・リバー」が流れるベタさがリュック・ベッソン製作らしくていい。エレガントなレディが真っ赤なフェラーリを駆って台北の街を爆走、という流れも上々のつかみだ。
2014年の「薄氷の殺人」でのファム・ファタールが高評価されたこともあってか、2019年の「鵞鳥湖の夜」、そして今年9月の「Dear Stranger ディア・ストレンジャー」と暗めなキャラクターが続いたグイ・ルンメイ。だが今作で彼女が演じるジョーイは、スーパーカーもバギー車も乗りこなす天才ドライバー、麻薬密売で財を成したクワン(サン・カン)と愛のない結婚をした妻、一人息子に愛情を注ぐ母親、昔の恋人ジョン(ルーク・エバンス)と思いがけず再会して心を乱される一人の女といった具合にいくつもの顔、多彩な魅力で観客を楽しませてくれる。
市街や山道でのカーアクション、ホテルでの銃撃戦などは、リュック・ベッソンが関わった映画らしく派手で刺激的。とはいえ、逃げるクワンが運転する車に、路地を走って追いついたジョンが横からダイブするなど、あり得そうもない大雑把な描写も散見され、それもまたベッソンらしいといえばらしいのかも。細かいことは気にせず、グイ・ルンメイを愛で活劇を気軽に鑑賞するのがいいだろう。
フェラーリ
真っ赤なフェラーリが台北の
街中を疾走するのが格好良かった。
銃撃戦、アクションは見応えあり。
ただ、そこまで男性陣が固執する
魅力的な女性だったのかは疑問。
前半はワクワクしたスピード感。
後半はやや失速したような。
ワイルドスピードのキャストを
引き抜いて望んだが、中々難しいもの。
最後まで疾走して欲しかった。
赤いフェラーリが似合う!
ドライブ・クレイジー タイペイ・ミッション
んーーイマイチのらんな〜って感じで
何を観るか迷いに迷い
レビューも奮ってないけど
これどーなんだろ〜〜〜?
リュック・ベッソン?
んー?サン・カン出てる
主役のルーク・エバンス
ワイスピ出てる?
ちょっとそれはイマイチ
記憶が蘇ってこないけど
めっちゃ面白そう!!
ってことで観ることに
リュック・ベッソンが製作・共同脚本
リュック・ベッソン
ニキータ
レオン
TAXi
ジャンヌ・ダルク
WASABI
トランスポーター
最近記憶に新しいのは
DOGMAN
私が観たのはそのくらい
非常にベタでちょっとづつ先が読める
いろんな既視感を切り貼りしたような感じがあるが
それがまたいい
すんなりストーリーが入ってきて
面白かった
ずっと麻薬密売組織のボス クワン(サン・カン)を追うアメリカ麻薬取締局(DEA)の捜査官ジョン(ルーク・エバンス)
潜入捜査をして失敗に終わり、休暇を言い渡されるジョンだが、クワンの帳簿を手に入れるため、帳簿を持つある人物をホテルで待機する
だがその帳簿を持つ人物は
クワンの妻ジョーイ(グイ・ルンメイ)の1人息子のレイモンドで、レイモンドが帳簿を持ち出したことがクワンに知れてしまう
なんとかクワンの元から脱出したジョーイとレイモンドは、帳簿を渡す相手が狙われることを伝える為にホテルへ向かう
そこでジョンとジョーイ、レイモンドが対面する
が、
ジョンとジョーイはかつて恋人同士だったことを
レイモンドは初めて知ることとなり
しかもレイモンドは2人の間の子であることも
ジョンとレイモンドは初めて知る
想像出来たけど
面白い展開
この後3人で逃げるが
クワンの元でトランスポーターとして腕を鳴らしたジョーイのカーアクションが炸裂
そしてジョーイのルーツの村にたどり着き
そこからジョンとジョーイの出会いが
回想を混じえて明らかになる
不可抗力とはいえ
2人が離れてしまった時間を取り戻すべく
思いを伝えあってやっとの思いで
関係を修復
出来たと思ったら!
またもレイモンドがクワンに捕らえられてしまう
最終的に
ジョンとクワンの対決になるが
映画の上映中の舞台で乱闘するシーンが面白かった
リュック・ベッソンのユーモアたっぷりって感じ
あれは
LOVERSかな?
金城武とチャン・ツィイーとアンディ・ラウ出てた
そしてお客が皆逃げる中
最後まで観てた老夫婦
映画じゃなくて2人の対決を見届けてたのもいい
最後の終わりかたも
絵に描いたように幸せなエンディングで大満足
ジョーイが二人目を産んで
仲睦まじい4人の様子がすごく良かった
クワン役のサン・カン
めちゃ悪い奴やん
めちゃ怖い奴やん
けど
ちょっと辛いとこは
クワンはジョーイに出会った時から
ジョーイに魅せられてた
歪んだ形ではあるけど
あれがクワンの愛し方だった
ちょっとそこが切なかったかな
グイ・ルンメイ美しい!
タイトルって大切だよね。
面白いんだけどどこか盛り上がりに欠ける
Red Fog
タイトルの付け方がめっちゃワイスピな作品を劇場で拝めるなんて…!というちょっとおかしい感じでの鑑賞。
特典はポストカードでした。
結構雑なところもありましたし、繋がり方がハチャメチャではありましたが、そんな大味感がちょうどいい!と思える程よいものがありました。
カーチェイスは見応えがありましたし、キャラクターにもしっかり個性があったりとで個人的には好みな一本でした。
序盤の美しい奥様の華麗なるドライビングテクニックに魅せられ、そこから不穏な雰囲気を漂わせる社長が現れ、かと思ったら麻薬取り締まりの潜入捜査で忍び込んでいた捜査官ジョンが映されと、早い段階でアメリカと台湾を同時に映すのでここが繋がるんだなーとワクワクさせられます。
ジョンの厨房バトルがめちゃくちゃ見応えがあり、ノンストップで襲ってくる敵を蹴り殴り、調理器具を用いてバトルしまくるので楽しいですし、容赦なくぶっ殺していく潔さも良いですし、一緒に潜入している部下がやらかしまくっているのをカバーしながら戦いつつ、部下に怪我させまくるコメディ的なところも同時並行でこなしていて面白かったです。
そこから停職的なものをくらったのを良いことに麻薬取り締まりの目的込みで台北に飛んでの極秘捜査をやっていきつつ、マダムや社長と繋がっていくのでより盛り上がっていきます。
麻薬の真相をマダムのジョーイの息子が送ってきた記録帳を頼りによっしゃやったるでと思ったところに親子と組織がやってきてさぁ大変な絵面にワクワクさせられます。
ホテルで仲間と落ち合ってのドアを一枚挟んでの銃撃戦、色々なギミックを用いての逃走とテンポよく進んでくれるので見応えバッチリでした。
そこからの逃亡劇でジョンとジョーイの関係性が明らかになってといったところでまたテイストの違う物語が展開されていくのですが、この作品って過去作あったっけ?と一瞬困惑してしまう作りになっていたのは惜しかったかなーと思いました。
そこからの過去回想もあったりするのですが、ジョーイが大型バギーをブンブン乗り回して爆走しまくっているのが最高に良かったです。
ラストの対峙のところなんかも良かったですし、全力ダッシュからのドロップキックで車内突撃とかいうおバカな詰め合わせをやってくれて最高でした。
若干終盤はテンポが悪くなり、スカッとしたカーチェイスやアクションが観たいなーと思っていたところにメロウなドラマが展開されていくのでムムムっとなる時間が多かったです。
割と重要な人物なんじゃない?って人がサラッと死んでいくのはちょっともったいないなーと思いました。
ホテルでの仲間もサラッと撃たれますし、社長の右腕の人だってそんなところで?ってところでやられたりするので、個性的な面が悪い方向で作用してしまったかなと思いました。
なんやかんやありつつもオチはしっかりとしていますし、過去を乗り越えたというところでも後味の良いものになっていて良かったと思います。
でっかいスクリーンでこういう作品を観れるのもまたオツだなーと思いました。
ワイスピ系邦題映画たくさん輸入してきてくださいな。
鑑賞10/28
鑑賞時間 16:15〜18:00
キッチンスタジアム
定期的にリュック・ベッソンを摂取しないと、禁断症状が出るというやっかいな持病がある。「ANNA」には満足したけど、「DOGMAN」は消化不良で、DVDで「マラヴィータ」を再見したら、ようやく落ちついた。本作はベッソンは脚本と制作だけで、監督は知らない人だが、一応ベッソン印が付いているので鑑賞してみることに。
前半厨房での中華鍋が大活躍する派手なバトルはなかなかの見せ場だ。「ジュラシック・パーク」のヴェロキラプトルと子どもたちの攻防、「レミーのおいしいレストラン」のコックと鼠の攻防と並ぶ、キッチン名場面ベスト3というのはいささか誉めすぎか?
残念なのは中盤でジョン・ロウラーとジョーイのそもなれそめを回想するシーンになると、物語がダレること。一人の女性をめぐって敵味方でさや当てするとかは、「ANNA」でも見たし。
銃撃戦を散々やったあとで銃を捨てて殴り合いをする展開はほかでも時折見かけるが、意味がわからないし、しらける。
グイ・ルンメイは一度見たら忘れられない個性的な顔立ちで、ディアオ・イーナンの「薄氷の殺人」や「鵞鳥湖の夜」では幸薄そうな役柄だったが、それに比べると本作の彼女はだいぶはっちゃけている。
邦題はあまりに安直すぎないか?ま、原題の「台北の週末」だと恋愛映画と間違えられそうだけど。
台湾にも名古屋モード学園みたいなねじれたビルがあるのにびっくりした。
リュック・ベッソン製作による某ハリウッド大作風アクション
【イントロダクション】
リュック・ベッソン製作。台北を舞台に、アメリカ麻薬取締局の捜査官が因縁の麻薬王と対決。かつての恋人との再会を果たす姿を描くフランス・台湾の合作のアクション・スリラー。
リュック・ベッソンが代表の「ヨーロッパ・コープ」が台北映画委員会の支援を受けて製作・配給し、台湾の台北で撮影が行われ、舞台も台北である。リュック・ベッソンは共同脚本にも参加。
主演は『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)のルーク・エヴァンス。ヒロインに『薄氷の殺人』(2014)のグイ・ルンメイ。麻薬王クワン役に『ワイルド・スピード』シリーズのサン・カン。監督・脚本にジョージ・ホアン。
【ストーリー】
アメリカ麻薬取締局(DEA)の捜査官、ジョン・ロウラー(ルーク・エヴァンス)は、中華料理店への半年間に及ぶ潜入捜査にて、台湾の魚介類商売による億万長者クワン(サン・カン)が裏で行っている麻薬密売の証拠を探っていた。一緒に潜入捜査していた仲間の正体がバレた事で、料理店を半壊させる程の騒動に発展してしまうが、倉庫に運び込まれていた大量のコカインを押収する事に成功する。
しかし、それだけではクワンを窮地に立たせるには至らず、ジョンは決定打となる情報を欲していた。そんな中、台北から匿名でクワンの会社の帳簿を提供するというメールが届く。ジョンは上司に報告するが、匿名の密告には信憑性が無いとして却下され、先日の騒動もあり捜査から離れて休暇を取るよう促される。諦めの付かないジョンは、休暇を利用して偽名で台北へ向かう事にする。
一方、台北ではクワンの会社は内部告発によって漁業に関する違法行為についての裁判に立たされ、世間の注目を集めていた。15年前のある出来事をキッカケに、彼と強制的に結婚させられていた妻のジョーイ(グイ・ルンメイ)と息子のレイモンドは、クワンとの生活を受け入れざるを得ない状況にあった。しかし、レイモンドはクワンを父親として受け入れてはおらず、彼の事業によって大量のイルカを殺害している事から犯行的な態度ばかりを示していた。
ある日、レイモンドはクワンと部下達から拷問を受ける。会社の違法行為を密告し、帳簿を盗んだのは彼だったのだ。金庫に取り付けられていた監視カメラの映像からその事が判明し、クワンはレイモンドに帳簿の行方を尋ねる。その時既に帳簿はジョンの宿泊する「マリオットホテル」に届けられており、ジョンは匿名のメールが本当であった事に驚きつつ、帳簿に記載されていたクワンの麻薬取引の記録を入手する。帳簿が人の手に渡った事を知ったクワンは、部下達にジョンを始末し、帳簿を回収するよう向かわせる。
ジョーイとレイモンドは隙を突いてクワンの拘束から脱し、ジョンに助けを求めて彼の居るマリオットホテルへ向かう。レイモンドはクワンに偽の部屋番号を教えていた為、ジョーイ達はクワンの部下達より先にジョンと出会う。しかし、実はジョンとジョーイは15年前に恋人関係にあり、レイモンドはジョンの息子だったのだ。
【感想】
リュック・ベッソンが代表取締役を務めるフランスの製作スタジオ「ヨーロッパ・コープ」による本作。カーチェイスを取り入れたシナリオ、出演にルーク・エヴァンス、サン・カンという顔触れから、ハリウッドの特大ヒットシリーズである『ワイルド・スピード』シリーズを模倣しているのは明らか。
内容も潜入捜査官と美しいヒロインのロマンス、麻薬王との対決と、あちらのシリーズでやって来た内容の継ぎ接ぎで、新鮮味は無い。
このように「ヒット作品の要素」の詰め合わせ作品なのは間違いないが、だからこそ、極端につまらなくはならないとも言える。そんな内容だからか、パンフレット制作なしというのは些か残念。
特に、ジョンが中華料理店の厨房でクワンの手下達と繰り広げるアクションは前半の見せ場として面白かった。打撃の効果音が控えめで迫力不足な印象は拭えないながらも、閉鎖空間でのアクションの組み立ての面白さと主人公の格闘センスを存分に味わう事が出来る。
ジョンの立場やクワンとジョーイ達の関係性、ジョンが台北に向かうまでの流れがテンポ良くスムーズに描かれており、前半部分のストーリーテリングは見事である。
しかし、そんな前半のテンポ良いストーリー展開から一転、中盤でジョーイの実家である漁村へ避難し、2人の出会いが語られ出した辺りからストーリー展開のテンポが急激に失速し出し、終盤に掛けてイマイチ盛り上がりに欠けたのが残念。特に、クライマックスのアクションは前半あれだけ頑張っていただけに、息切れせずに更なる盛り上がりを見せてほしかった。
ジョンとクワンによる映画館でのラストバトルも、観客の老夫婦の台詞が度々挟まれるのだが、完全に盛り上がりを阻害しており、せっかくの2人の頑張りを台無しにしてしまっていたのは残念である。
そんな本作最大の特徴は、天才ドライバーがヒロインのジョーイである点だろう。『ティファニーで朝食を』(1961)のオードリー・ヘプバーン風の衣装に身を包んでの登場、真っ赤なフェラーリをハイヒールを脱いでペダル操作を万全な状態で試乗し、制限速度も信号も無視して疾走する姿はハッタリが効いていて見応えがあった。演じたグイ・ルンメイの存在感も素晴らしく、その風貌は『ガメラ3/邪神〈イリス〉覚醒』(1999)の頃の前田愛を彷彿とさせる(奇しくも、両者とも1983年生まれ)。
しかし、そんな天才ドライバーとしてのキャラクター設定が後半は全く活かされないのは残念で仕方なく、非常に勿体ないと感じた。どうせならば、クワン達との熾烈なカーチェイスの果てにジョンとクワンの一騎討ちが見たかったのだが、製作費や台北での公道の撮影許可・スケジュール調整等が難しかったのだろうか。
主演のルーク・エヴァンスは、『ワイルド・スピード』では敵組織のボス役だったが、本作ではDEAの捜査官と立場が完全に逆転している。画力のある俳優なので、出ているだけで画面が画的に締まるのだが、過去回想での長髪姿は全く似合わないなと思った。あの短髪ヘアのイメージが定着しているからなのだと思うが。反面、銃を構える姿は素晴らしく、彼を主演に据える意味も分かる。
一方で、クワン役のサン・カンは、本作では麻薬王と悪役を演じている。悪のボスキャラとしてはイマイチ迫力に欠けるが、『ワイルド・スピード』シリーズで馴染みのある観客には彼の悪役姿は面白く映るだろう。
筋骨隆々でいかにもラスボス戦前に立ち塞がるNo.2の風格だったボロ(パトリック・リー)が、ホテルでの銃撃戦の迫力から一転、クライマックスでは車の運転手をしていたばかりにジョンの放った銃弾でアッサリ退場というのはあまりにも呆気なかった。普通、こういうキャラはジョンがクワンに挑むまで立ち塞がり続け、彼を乗り越えた先にクワンとの一騎討ちがあると思うのだが、そこはテンプレートから外してしまうのかと肩透かしを食らった。
他に印象的だったのは、オープニングでの『PAINT IT BLACK』のイントロとメロディアレンジだ。なんと、冒頭の女性ボーカルによる鼻歌は『ラスト・ウィッチ・ハンター 』(2015)の主題歌であるCiaraによるカバー版というマニアックさである。
ラスト、ジョーイはジョンとレイモンドとの家族旅行先のパリで、ジョンに第2子の妊娠を告げるが、ジョンが考えたように恐らく産まれてくる子供はクワンの子だろう。しかし、エンドクレジット中の映像では、家族4人仲良く新しい生活を迎えようとしている様子が映し出されており微笑ましい。何はともあれ、めでたしめでたしである。
【総評】
ハリウッド大作を模倣したストーリー、魅力的なキャラクター設定や一部アクションと、リュック・ベッソンが台北映画委員会の支援を受けつつ王道アクション映画に挑んでいる姿は好感が持てる。
しかし、物語後半では「もっと描き方あっただろう」と感じる場面が多く、せっかくの題材を生かし切れなかった印象。
良くも悪くも、気軽に鑑賞してすぐに忘れてしまうタイプの“消費型映画”だろう。
ツッコミどころは多いが許せる
リュック・ベッソンが関わったアクション映画ならば観ておこうとなる。台北の大富豪が麻薬取引に関わっている証拠をつかむために、アメリカの麻薬取締局のエージェント・ジョンが休暇を使って週末だけ台北に乗り込むというお話。原題の「Weekend In Taipei」の方がしっくりくる。だって、「ドライブ・クレイジー」って言っても、運転するのはジョーイ役のグイ・ルンメイだから。たしかにジョーイの運転はクレイジーで、印象に残る要素ではある。だからそんな邦題をつけた気持ちもわからないでもない。ジョーイ役のルーク・エバンスは別のアクションでちゃんと見せ場が用意されているから主人公として一応納得のいく扱いだ。
息子のレイモンドがイルカを助けたいためにあんなに危険なことをしたり、それを麻薬取締局のジョンに連絡したり、あんなところに防犯カメラがあるのにクワンの部下たち(生き残ったやつら)が全く捜査されなかったり、地元の警察とはズブズブの関係と言いつつそれは関係なかったり、いろいろとツッコミどころが満載ではある。それでもそんなに酷いとは感じない。家族として再生する話と考えれば、まぁアリだ。一応アクション映画としてもそれなりに楽しめた。
また、グイ・ルンメイのいろんな姿(髪の長さやツンデレ両側面 )を楽しむ映画としてもアリではある。なんたって邦題が「ドライブ・クレイジー」なんだから、グイ・ルンメイの映画でもあるってことだ。
おおらかな気持ちで楽しむといいかも
■ 作品情報
監督: ジョージ・ホアン。脚本: ジョージ・ホアン、リュック・ベッソン。製作: リュック・ベッソン、ヴィルジニー・ベッソン=シラ。主要キャスト: ルーク・エヴァンス、グイ・ルンメイ、サン・カン、ワイアット・ヤン、パーネル・ウォーカー。製作国: フランス、台湾、アメリカ合作。英題: Weekend in Taipei。
■ ストーリー
麻薬取締局(DEA)捜査官ジョンが、億万長者の麻薬密売人クワンへの潜入捜査に失敗する。ジョンは、クワンの帳簿データを持つという匿名のメールを受け取るが、上司から休暇を命じられる。しかし、ジョンは休暇を装い台北へ向かい、メールの送り主であるクワンの養子レイモンドと接触を試みる。ジョンがレイモンドとの接触を図る際、事態を察知したクワンの部下たちとの銃撃戦に発展し、ジョンは窮地に立たされる。ジョーイは、息子レイモンドを守るため、そしてかつて愛したジョンとの再会という予期せぬ展開の中で、危険な追跡から逃れ身を隠すこととなる。
■ 感想
率直な感想としては、わかりやすくておもしろかったです。開幕早々、ジョーイが駆るフェラーリの圧倒的な疾走感に度肝を抜かれ、一瞬で作品の世界に引き込まれます。かと思えば、ジョンの潜入捜査が露見する場面では、狭い厨房での巧みなアクションと、そこかしこに仕込まれたユーモラスな演出のおかげで、こちらも見応え十分でした。この緩急のつけ方が絶妙で、この先の展開を期待させます。
ストーリーは偶然の連続でジョンとジョーイが再会し、共闘する流れになるのですが、これが不思議とそれほど気になりません。クワンの犯罪の証拠を巡る攻防ももちろんあるのですが、それ以上に、愛する女性を取り合う男たちの物語に見えたためかもしれません。そういう意味では、息子レイモンドと新たな命の誕生も絡み、壮大な家族の物語としてちょっと心に響きました。
一方で、悪役であるはずのクワンが、どこか哀れに見えてしまったのも印象的です。「これまでの13年間はいったい何だったんだ」という彼の恨み言には、思わず共感したくなります。でも、金にものを言わせた一方的な愛は、やはり報われないのでしょうね。
細かい粗は散見されますが、おおらかな気持ちでジョンたち家族の物語として見守れば、わりと楽しめるのではないかと思います。
【今作は美しきグイ・ルンメイを愛でつつ、激しい接近&カーアクションを楽しむ家族再生の映画であり、名画オマージュ溢れる演出もナカナカな作品である。コミカル要素も勿論あるよ!】
■粗筋はHPを見て頂戴。結構シンプルで分かり易い。リュック・ベッソンのカーアクション映画だからね!
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭のメッチャ格好良い”Paint it Black"のアレンジバージョンが流れたと思ったら、”ティファニーで朝食を”のオードリー・ヘップバーンの如き衣装で、颯爽と悪徳起業家クワン(サン・カン:この方の登場も嬉しいよね!)の美しすぎる妻、グイ・ルンメイ演じるジョーイがフェラーリの直営販売店に登場し,”乗っても良いかしら・・。”と告げ、ディーラーが運転席に乗ろうとすると、”貴方はこちら・・”と助手席に乗せて( ^ω^)・・・、ブオーン!と台北の街中を200キロで走るシーンで、もう釘付けです。
後半、彼女が何故にドライビングテクニックが抜群な理由も描かれるしね。
イヤー、グイ・ルンメイさん。ホント好きだなあ。
・で、そこからジョーイの元カレ麻薬取締局(DEA)の捜査官ジョン(ルーク・エヴァンス)がアメリカの大都市で長年追っている悪徳起業家クワンの逮捕の為に、潜入捜査する格闘シーンからの、ジョン君、台北へ。
・ジョーイは息子レイモンドと、クワンと暮らしているが、彼女とレイモンドは冷たい。クワンはイルカを捕獲して、事業の一環で餌にしているからである。餌??
■てな、感じで進むのだが、ヤッパリこの映画は美しきグイ・ルンメイを愛でる映画なんだよねえ。オイラ、結構好きなんだ。理由は書かないけれど、分かる人には何となく分かると思う。
キネマ旬報の評価欄で”GF*BF"の人ね、何て寝ぼけたレビューを書いて、星二つのやろーが居たけれど、プロならきちんとしたレビューを書いて欲しいな。プンスカ。
尺は、リュック・ベッソンのタクシーシリーズの様に90Mというのも、良いね。起承転結がハッキリしていて、分かり易いしね。
・ジョーイの恋敵でもあるクワンと、”過去の”恋人ジョンが、台北内の映画館で”Lovers"が上映されている中(当然、恋敵の金城武とアンヂィ・ラウがチャン・ツィイーを巡り、竹林の中での戦闘シーンが映されているのである。上手いなあ。)年配のご夫婦だけが逃げずに映画を観ているのだか、クワンとジョンの戦いを観ているのだか、分からない会話も可笑しいのである。
そう、リュック・ベッソンのタクシーシリーズ程ではないが、今作は結構コミカルなシーンもあるのである。
<そして、目出度くジョーイと、”過去の”恋人ジョンは元鞘に収まり、息子レイモンドと可愛い赤ちゃんと(いつできたんだ!あのジョーイの祖母が住む海岸沿いの家でベッドに寝ていた時か!この野郎、ジョン、素早いな!)と仲良く家族4人で旅行に出て、一枚の写真に納まるのである。
今作は美しきグイ・ルンメイを愛でつつ、接近&カーアクションを楽しむ家族再生の映画であり、名画オマージュ溢れる演出もナカナカな作品である。
尚、このレビューは幾つか不穏当な言葉が使用されているが、ご容赦頂きたいモノである。>
リュック・ベッソンの名前につられたが、既視感満載、どこかで見た韓国製B級アクションのよう。もう古い。ディア・ストレンジャー」のグイ・ルンメイが唯一いい!
ドライブ・クレイジー タイペイ・ミッション(映画の記憶2025/10/25)
昔は長髪が流行りだった!
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