「題材、設定が素晴らしく面白い作品」ひとつの机、ふたつの制服 ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
題材、設定が素晴らしく面白い作品
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台北の女子校を舞台に、全日制と夜間部で同じひとつの机を共有する「机友」と呼ばれる2人の少女、そして1人の青年。
そして制服は全日制と夜間部では胸の刺繍の色が違うふたつの制服になっている。
ひとつの机から始まる友情とふたつの制服からなるストーリー。
スラムダンク、ビーチボーイズ、ルーク・スカイウォーカー、アルマゲドン、そしてトム・クルーズとおしどりだった頃のニコール・キッドマンなどのキーワード。
そして貧富の差や大地震などの史実を交えたノスタルジックな世界は、それを知る者、知らぬ者を問わず魅了する。
そして誰しもが抱く青春時代特有のコンプレックスからくる見栄や嘘という全世界共通の感情を繊細に、とても上手く作り込まれていて感心する。
ペンケースのくだりなどは秀抜だ。
ただ惜しみなくは3人の物語を上手く処理しきれておらず、結局は主人公の小愛の1人の物語で終わってしまったのが残念。
お母さんの徹底した節約精神の思いの告白には涙するし、食に対する節約には爆笑して子供たち同様に吹き出してしまう。
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