「驚愕の巨大地下壕…」戦後80年 内田也哉子 ドキュメンタリーの旅「戦争と対話」 #3「再会 平壌への遠い道」 たま虫さんの映画レビュー(感想・評価)
驚愕の巨大地下壕…
内田也哉子さんの、背筋をまっすぐ伸ばして誠実に生きる感じ、好きです。
本土決戦に備え、大本営や皇居、政府機関(NHK職員含む)等を長野に移そうと地下壕が作られていたなんて初めて知った。
そして、その地下壕建設に携わったのち北朝鮮に帰還していった朝鮮人の家族(子どもや兄弟など)が日本に残っていて、会おうにも会えない状況である、ということも。
2002年、小泉(当時)首相との会談の際、北朝鮮が拉致を認めたことによって、日朝関係は前進したのかと漠然と思っていたが、「そのことによって初めて、日本が北朝鮮の“被害者”になった」との視点はとても新鮮だった。
それまで日本は、朝鮮を植民地支配した“加害者”の立場でしか物を言えなかったが、拉致問題の進展により、被害者として北朝鮮をいくらでも糾弾してよい、という空気が国内に醸成されていったのだという。なるほど、と思った。
世の中にはまだまだ知らないことがたくさんある。日々、勉強である。
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