「クニオカデイズならぬ…マナカデイズ。」フレイムユニオン 最強殺し屋伝説国岡 私闘編 デブータさんの映画レビュー(感想・評価)
クニオカデイズならぬ…マナカデイズ。
唐突ですが、私は、ロッキーシリーズの中でパート3が一番好きです。
ずっと日の目を見れず燻り続けていたボクサーが、千載一遇のチャンスをモノにし、チャンピオンへと駆け上がる…まさに、«アメリカンドリーム»の体現。
然し、自らの力量にも気付けず、恩師であるトレーナーの計らいで格下の挑戦者とばかり防衛戦を繰り返していたのにも気付けず…慢心しきっていた。
その結果、«モノホンの»挑戦者によって、アッと云う間にチャンピオンと云う虚栄を失い…恩師たるトレーナーも喪い、失意のドン底に堕ちた時…
手を差し伸べてくれたのは、
自分が栄冠を奪ったかつてのライバルだった。
「俺からベルトを奪ったあの時のオマエは何処に行った!パンチも!スピードも!テクニックも!全部俺が上回っていた…でも、オマエは死に物狂いで俺に立ち向かい、不屈の闘志で俺を捻じ伏せた…あの頃のオマエを取り戻すぞ!」と。
それからロッキーはアポロをトレーナーに迎え、壮絶なトレーニングの末、二流から一流のボクサーに進化し、今度こそ虚栄のチャンピオンではなく、自他共に認める真のチャンピオンへと昇っていく…
ロッキー3を観て滾らない人はいない筈!
もし滾らないのなら、友達にはなれません、私は。
そして、恐らく、坂元監督もロッキー3が好きな筈!
何故って、今回…主役が、
国岡さんではなく、愛すべきポンコツ・オブ・ポンコツの殺し屋…真中さんだからです。
つか、真中さんが劇中で栄冠を掴んだ事は一度たりともありませんが、
あんな暗殺者に一番向いてないチャランポランが、何故今迄死なずに済んでこれたのか?
その一端が垣間見れますよ。
だって、真中さんのお父さんね…地上最強の生物?って陰口叩かれてそうなくらい、ごっつ強い元祖京都1位の殺し屋ですねん。
“天内”ちゅう弟子がいるくらいですからね。
駄馬は駄馬でも、サラブレットな駄馬だったと。
暗殺者として、余りの不甲斐なさに、とうとうオトンの堪忍袋の緒がキレて…実家に連れ戻されてしまった真中さん。
今迄の不健康なアル中生活が一変して、最恐オトンと超強内弟子の為に、朝も早うから甲斐甲斐しくお弁当作りの主夫生活。
とは云え、その表情…眼にはいつもの明るさ、元気が無い😢
真中さんとの仲を腐れ縁と悪態つくも何だかんだで心配している親友の国岡さんが一肌脱いで助け舟…
終ぞ、自由を賭けた真中家の血で血を洗う親子喧嘩が勃発。
国岡&真中vs父真中&内弟子天内の決闘と相成り申す!🔥
今迄己の弱さに目を背け続け、酒に逃げてきた男の、一世一代の大勝負!
絆され易く騙され易い性格で行き当たりばったりの他責思考…どう考えてもクズいのに、どう云う訳か憎み切れない愛嬌がある…
そんなヤツだから、丁々発止…非難轟々ながらも、周りは何だかんだで彼を助けてしまう🤣
終盤の決闘は必見。
点と点が繋がって線となる爽快感。
素晴らしい!
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