「題材は良いが映画の作りが足を引っ張っている気がした」栄光のバックホーム AZUさんの映画レビュー(感想・評価)
題材は良いが映画の作りが足を引っ張っている気がした
素晴らしい実話。横田さんの生き方や周りの方々のあたたかさには胸を打たれる。
私はそこまで野球に詳しくなく、この作品を観るまでは、横田さんのことを知らなかった。
神様はなんで彼にこんな試練と運命を与えてしまったのか、才能ある優しく真っ直ぐで努力家な青年が、病魔に侵されて亡くなるのを観るのはとてもつらかった。
きっと彼をリアルタイムで応援していたファンの方々が観たら、私と比べものにならないぐらい感じることや思い出すことが多く、泣けてしまうのだろう。
ただ映画好きとしては、映画の作りとしてはとても稚拙に感じた。
彼への想いが溢れすぎているからなのか、聞いたエピソードをこれでもかと詰め込もうとしてしまった結果、繋がりが浅く線ではなく点に見えてしまう。また、劇伴が多すぎるせいで、シリアスな場面もシリアスにならない。たまにこのシーンでこの音楽?というチグハグ感も見受けられてノイズに感じた。
海や空に向かって叫んだり、独り言が多かったり、セリフがなんか王道すぎたり、演出や脚本にチープさを感じてしまい、某チャリティー番組のドラマ感が出てしまった。
若者の死を扱う作品こそ、それ自体がもう悲しく泣けてしまうのだから、その他の要素は削ぎ落としてほしい。たくさんの演出やセリフはいらない。引き算されるほどその悲しみが増すし、自分の中で自然と膨れ上がると思う。
けれど、周りから「悲しいだろ?」「泣いちゃうだろ?」という押し付け演出をされると、拒否反応が出てしまう人が一定層いるのも確かだ。
なので映画として横田さんの生きた証が残るという点は評価するが、映画の作りとしては3点が良いところという感じ。辛口すみません。
小4の孫が野球に興味があり、この映画を観たがってたので一緒にみました。
友達からは、ハンカチじゃ涙拭えないからと言われ覚悟して観ましたが涙ひとつも出ませんでした。映画の作りが雑すぎて、ストーリーを知って観てるものにはこの描き方は無いだろうと思うような、病気がわかってからの描き方でした。
また、主人公よりも母親が力み過ぎてて興ざめです。
横田慎太郎君の内面をもっともっと描いて、心の葛藤が観てるものに感動を与えて欲しかったです。
脇役は、それを守り立てる事に徹して、出しゃばらないで欲しかったです。
残念の一言に尽きます。
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