銃弾と正義のレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
正義感の強い生徒にも慕われる女性教師が暴行され殺され、犯人が特例射殺(エンカウンター)されるが、実は――…という中々重いテーマ。
インド映画らしい主人公補正気味のアクションシーンは多いが、犯人捜しのストーリーラインがしっかりしていて3時間近く飽きずにに見られる。
言ってしまえば女性教師がレイプされ殺された「だけ」の事件に、老若男女怒りの声を上げて、教師達もストライキを起こす国民の意識の高さが羨ましい。日本だときっと女性の自衛が足りないとか散々叩かれるだろう。実際にインドでは10代の女の子が男性の集団にレイプされ殺された悲惨な事件があったが男女含め大勢の国民が怒りの声を上げデモを行った。日本とは大違いだ。
それにしても、実行犯は殺されたものの、教唆だけでは死刑にならないんだな…真犯人も他の詐欺罪を散々重ねた上の刑罰だし。レイプ殺人なんて情状酌量の余地がないのだから、正直終身刑でも生ぬるいと思ってる。それでも数年で出てきたり性犯罪に執行猶予つける日本の司法よりインドのほうがマシなんじゃないかと思ってしまう。
GOODラジニ御大キターーーーーっ💜
最近観たラジニカーント映画が自分には刺さらなかったからちょっと嫌な予感しながら観に行ったんだけど……めちゃんこ面白かったー✨✨✨ひっさびさに良質で全く飽きさせない社会派アクション インド映画を観た気分!!
凶悪犯に対して、逮捕・起訴・裁判などの手続きを省略して、警察官が犯罪現場で射殺する〈 特例射殺“エンカウンター”〉。こんなもんが横行したら一体世の中どーなるのか。秩序と無秩序が混在するインドだからこそ出来る作品コンセプト。ラジニ御大は歳も歳だからダンスが半拍遅れていてもそこはご愛嬌。アクションシーンだってワンパンで敵を撃破する超エコスタイル!スローモーション活用しまくったっていいのよ!だってスーパースターなんだから!!アミターブ・バッチャンとの共演も熱い🔥
しかし全部持っていってのはFahadh Faasil演じるCyber Patrick a.k.a."Battery"。超タイプだったのはRana Daggubati演じるNatraj。眼福要素も含まれて満足度爆上がりでよかったなー、ホント。
(余談)
ルーパ役を演じてたRitika Singhは『愛はステロイド』を連想させるwww
地味な服装のスーパースター
インド映画に全く明るくない自分にとって、あちらにもまあまあハードな現代の犯罪モノってあるんだなあと感心。(でもしっかりと踊りもあるけどw)
現代インドの教育事情がよく分かったお話。
カーストですでに決められた身分から脱却するには教育を受け、高い年収を得るという事なんだろうが、今に至ってはそれが加熱気味で社会問題になっているという事へのアンチテーゼなのかと思う。
スーパースターのラジニカーントは存在感があり、ダンスもキレッキレだったが、殺陣があまり上手ではなく悪役たちが勝手にやられている感じが残念だった。
できる奥さんカッコいい!
子供が好きなのに、子供を作らない理由が泣ける。
彼女も実は昔・・・だったりと思わせるくらい最強。
旦那さんもそれを十分わかってて信用しているのも良かった。
バッテリーは非常に残念で仕方がなかった。
あの婦警さんとうまくいって欲しいなあと思ってたのに。
超法規的な影の存在ではなく、オフィシャルとして正規に認められているこのとんでもない役職はいかにもインドっぽい設定だが、間違って抹殺してしまった場合、どんなに後から上手くリカバリーしようが、同じ罰則を受けない限りはあまりにもアンバランス過ぎて正直モヤモヤが残った。
エンカウンター
(特例射殺)については、考えさせられる部分もありますが。結局、弱いものだけが殺されるっていうところは、そうなんだろうなあと、、、
みんなが幸せになれる世の中なんて難しいんやろうけど、、理不尽なのは嫌やなあ笑笑
スーパースター(ラジニカーントさん)が敵を倒していく様は爽快で、飽きずに観られた。インド映画のスーパースターなんやね。70歳超えてるのに凄いなあと思った😀判事役の俳優も良い味出してたし✌️
スーパースターの妻役のマンジュ・ワーリヤルさんも強かった笑笑。エンカウンター等で常に死と隣り合わせの夫を支える覚悟みたいのが演技から観て取れて良かった。
序盤に殺された教師役やその後に殺された若者役の俳優も良かった😀
当初、観る予定はなかったし、おそらく初めて観るインド映画だろうが良かった😎
扱ってる題材は深刻だけど、楽しくエンタメ性もあった🤭
片腕として働いてた人(バッテリー)ファハド・ファーシルさんが殺される時は、悲しかった😭
この人の演技も良かった😎
インド映画に興味を持てたので、探して何か観てみよう。
ダーティーハリー
お咎めなしなのか
2025年劇場鑑賞248本目。
エンドロール後映像無し。
内容全然知らないでインド映画だというだけで観たのですが、ちゃんとスーパースターラジニ (バーン!)と冒頭に出てきて安心。今回のラジニカーントは現役バリバリの警視で、悪党を裁判無しで射殺するジャッジ・ドレッドを地で行います。こんなの漫画の中だから成立するんじゃないのかよ!でもインドならありそう!
この映画2023年っぽいので2年前ですが、それでもラジニカーント御年70を超えているのに普通に悪党をバッタバッタとぶっ飛ばしていきます。マ・ドンソクかよ。
西部警察だったら問題にならない犯人の射殺も、一応裁判で適正だったか審問はあるものの、流れ作業でまぁいっかで済まされていきます。そこにでっかいおじいちゃんでおなじみアミターブ・バッチャン演じる判事がおかしいだろ!と事あるごとにツッコミを入れます。そんな中起こった事件を解決する中問題が起こり・・・という話で、インド映画にあるまじき160分台と短めな尺の中事件解決に向かっていきます。
この問題が正直取り返しのつかない大失態で、絶対主人公もお咎めなしになるわけないんですが、スーパースターを誰も責められないのかなんかうやむやになってるのがモヤモヤはしました。
インド警察の腐敗はたびたびインド映画を観ていると出てきて、正直こっちは映画でしか情報を得られないのでホントに酷い国なのかなと思ってしまいます。この特例射殺という制度もホントにあるのか調べてみましたが分かりませんでした。出てこないということはないんでしょうか。
面白かった!
インド映画ってなんか味があるよね
知性を感じた
『ムトゥ 踊るマハラジャ』『ダラパティ 踊るゴッドファーザー』『ロボット』などで有名なラジニカーント主演作。
始まると同時に、いつもの「SUPER STAR Rajini」ロゴ連打からスタート。
御年74歳の後期高齢者はアクションシーンは難しそうでした。
6年前の『ロボット2.0』でも、ほとんど動けてなかったですから。
しかし、「狩人」のあだ名の強い凶悪犯罪捜査刑事であるアディヤン警視を演じているので、彼自身は立って腕振ってるだけとか、歩くだけで、周りが吹き飛んでいく超能力みたいな現象が多々発生していました。
ただ、スーパースターの存在感を、そういった暴力的強さではなく、精神的強さや知能的強さを軸に演出していたように思います。
贈収賄など汚職の多いインドで、警察官のその場の判断で容疑者を射殺できる「特例射殺(エンカウンター)」を行うと、冤罪の可能性も高く、かつてのカースト下位に相当する貧困層に罪を擦(なす)り付けて犯罪を逃れる富裕層という構図も実際にあるんじゃないか?という疑問を提示するようなストーリー展開で。
インドにおいて問題提起と、人権意識を含めた社会的変容を促すような、立派な内容でありました。
"踊って暴れておしまい"みたいなありがちインド映画ではなくなり、社会性や知性を楽しませるようなジャンルの幅の広がりや、意味合いの深さが増していて、そんな制作意図・傾向まで含めて面白かったです。
狩りの獲物は、必ず仕留める
久々にラジニカーントの映画を見ましたが、今でも映画の冒頭に「スーパースター」って出るんですね。彼は「んなこたぁねーだろー」っていうぐらいに強く、決めゼリフがあり、往年の東映京都の時代劇を見ているような感覚もあります。時代劇同様、悪人を成敗していく訳ですが、今の世の中、それがやりすぎだというところから、話が展開していきます。
ラジニカーントの映画なので、もっと歌って踊ってがあるかと思いましたが、冒頭だけで「ムトゥ 踊るマハラジャ」ほどではありません。もう彼も今年末には75歳だからでしょうかね? でも彼のキメ顔が決まれば決まるほど、なんだか笑ってしまいます。
「国宝」並みの上映時間。インドでは途中で休憩があるようですが、日本では一気に上映されるので、ボンタンアメを用意しておいた方がいいかも知れません(笑)。
エンカウンター(特例射殺)の是非
逮捕、起訴、裁判、といった法的手続きを省いて、その場で容疑者を射殺するエンカウンター(特例射殺)の是非を問う話です。
インド映画らしいインド映画で、
やたら、主人公をヒーローチックに撮るような、感情を煽り鼓舞するような、演出や音楽、
格差や貧困などが絡んできて、メッセージ性があって、歌って踊ってがあって、
とても“らしい”インド映画です(笑)
観応えあって面白かった。
主演はインド映画の重鎮ラジニカーント、よく出てる人だよなーと気になって、終わってから調べてみたんだけど、すごくインドで愛されている俳優らしい。
飾らなく庶民派で社会福祉にも力を入れてて、読んでて好感度が上がりました。
この映画がキッカケで、ラジニカーントのことを詳しく知れて良かった。
最後は、正義と良心か?
銃弾と正義
特例射殺と言うことは、
死刑のある国なんだろう!
では、日本でも可能か?
政治家、行政が汚職だらけの国だから必要かも知れないが、だからこそ特例射殺と言うのは怖い。
まあ、ストーリーは如何にもインドらしくって楽しめたが、
2部構成になっている途中で、
「ビーキーパー」を思い出した。
ジェイソン・ステイサムほどのアクションも切れ味もなく残念感があったが、後半の誤射殺を潔く謝罪し、後半の犯人立件に何度も失敗しながら法規による逮捕する姿に、新しいインド映画を観た様な気がする。
それにしても、最後は警察官の良心に帰着するのは安易だね。
ヒンドーの良心
ムスリムの良心
ジャイナの良心
ブディストの良心
クリスチャンの良心
などなど色々あるからね。
抹香臭いこと言うより、養蜂家の様にもっとスカッとしたい気がした。
レビュー4
( ^ω^ )
銃弾と正義
インド映画界を代表する俳優ラジニカーントとアミターブ・バッチャンが共演し、警察官が凶悪犯をその場で射殺する「特例射殺(エンカウンター)」をテーマに描いた社会派アクション。
インド最南端のカンニヤクマリ県。アディヤン警視は凶悪犯罪の捜査中に反撃してくる犯罪者を迎え撃ち、その場で仕留めることをしばしば行っていることから「狩人」の異名で呼ばれていた。
ある日、女性教師のレイプ殺人事件が発生。被害者の女性は以前、教育現場を巻き込む薬物汚染についてアディヤンに通報していた。特捜チームに加わったアディヤンは、犯人と思われる若い男の追跡に乗り出す。
一方、人権擁護派の判事サティヤデーヴはアディヤンの捜査手法に強い危機感を抱いていた。
事件の捜査をめぐり、アディヤンとサティヤデーヴが対立するなか、この事件と同時期に起きていた別の社会問題とのつながりが明らかになる。
ラジニカーントが主人公アディヤン、
アミターブ・バッチャンが判事サティヤデーヴを演じ、
「バーフバリ」シリーズのラーナー・ダッグバーティ、「ヴィクラム」のファハド・ファーシルが共演。
「ジャイ・ビーム 万歳ビームラーオ」のT・J・ニャーナベールが監督を務めた。
銃弾と正義
Vettaiyan
2024/インド
特例射殺という重いテーマだから、さすがにダンスはないのかと思いきや、ちゃんとぶち込んできた。
特例射殺がテーマで題名が「銃弾と正義」なんていう社会派だから、インド映画とはいえさすがに今回はダンスはないかなと思ってたら、
「♪ぶちかましにやってきたあ~♪」
なんて歌詞にあわせて踊ってきた。
まあ考えてみたら他のインド映画だって 別にそこで踊りだす必然性はないのに、ナゼかみんな踊りだすんだから、全くの杞憂でした。
内容はアクション映画だから悪人が成敗されるのは痛快なんだけど、特例射殺という重いテーマを扱っているし、格差社会、教育格差など日本にも通じる問題も出てきて、映画としてはけっこう重い感じがした。
だから、見終わった後で 「 気分は爽快♪ヽ(´▽`)/ 」 とはならない。
それから外国映画を見たとき、特にインド映画を見たときに、僕は、「自分がいつの間にか、自身を取りまく社会の文化、価値観、社会通念を当たり前のこととして生活してしいるのだな」とつくづく思う。
いろいろ考えさせられて見ごたえのある映画だった。
正義の重さを伝える傑作
インドでは警察官による私刑、特例射殺という制度があることが驚きでした。
法の網をくぐり抜ける悪党の再犯を止めるため正義と信じて銃を放ってきた警視。
しかし、どんな制度も良かれと思って制定されたはずが、必ずそれを逆手に取って悪用しようとする悪党が現れるもの。
結局、不合理に見えてもルールに従って正義を行使することが、遠回りではあるけれど唯一の道だというメッセージを受け取りました。
お約束の派手なアクション、歌とダンス、シリアスと笑いが絶妙に散りばめられたインドエンターテインメント満載で楽しめました。
全ての登場人物が、悪党ですら悪党なりに魅力的なキャラ作りは映画大国の風格を感じさせます。
更にIT大国でもあるインド。ハイテク機器が絶妙な存在感を出していました。ハッカーの兄ちゃん最高!
複雑なストーリーで真実と欺瞞が二転三転する構成も秀逸でした。
しかし、警視による特例射殺をテーマしている割には、豊富に挟まれる乱闘シーンで悪党一味が警察一味にどんどん撃たれるのって…
?????(笑)
日本も他人事では無い
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